手首を反らせると親指側が痛い!これって腱鞘炎?腱鞘炎の原因は

こんにちは。大阪市中央区谷町六丁目にあります、ヤマシタ整骨院院長の山下です。

 

今回は手首の痛みについて書いております。誰しもが使わない日はないであろう手、その分痛みや不調が出やすい箇所とも言えます。

 

現在、手首の痛みにお困りでしたらこの記事がお役に立てるかもしれません。ぜひ最後までご覧くださいませ。

 

手首を反らせると親指側が痛むのは腱鞘炎?

・イスから立ち上がろうとして机に手をついた際にズキッと痛む

・物を掴んだときに痛みが走る

・赤ちゃんを抱っこできないほどに痛い など

このように手を使った際に手首に痛みが出るという方はもしかすると腱鞘炎かもしれません。

 

手は当然のことながらよく使う部分なのでたまに痛みや違和感を感じることはあるでしょう。しかし、机に手をつく度に痛かったり、ましてや腫れや熱っぽさがみられるようであれば腱鞘炎の可能性が高いです。

 

では、手首の腱鞘炎とはどのような疾患なのかみていくことにしましょう。

 

腱鞘炎とは

腱鞘炎のとは筋肉の端っこのことを指します。いわゆるスジというやつです。アキレス腱で例えるとわかりやすいかと思います。ふくらはぎの筋肉は足首に向かうにつれて細くなっていますよね。その細くなっているところからが腱になります。筋肉が端に向かうにつれて細くなっていき腱に移行しアキレス腱の場合だとかかとの骨にくっ付いているわけです。

 

ですから、手でいうと腕(前腕)の筋肉が指のほうに向かうにつれて細くなっていき手首のあたりやその手前で腱に変わっていくのです。そしてその腱が手の指の骨にくっ付くことで指や手首を動かすことができるのです。

 

一方、腱鞘炎のですが辞書で調べると『中に物が納まる、外側のおおい』と書いてあります。刀を納めるサヤと同じく腱を納めるためにあるのが腱の鞘で腱鞘ということです。

 

手首や指の腱鞘はトンネルのようになっており、その中を腱が通っています。腱鞘炎は何らかの要因で腱や腱鞘が腫れて肥大し動かすたびにそれらの間で擦れあって炎症が起きてしまうのです。

 

腱や腱鞘が肥大する要因とは

腱鞘炎になりやすい方の特徴として指や手首をよく使う、いわゆるオーバーユース(使い過ぎ)の人です。具体的には、パソコンのキーボードやマウス、スマホをよく使う方やテニスやゴルフのようにグリップを握る、ボールを握る野球のピッチャーなど、このような動作の多いスポーツをされている方、ピアノやギターをひく方は手首や指への負担が大きく腱鞘炎になることがあります。

 

他に、妊娠中や産後、更年期の方では女性ホルモンのバランスが崩れることで腱鞘炎になりやすいと言われています。女性ホルモンであるエストロゲンには腱や腱鞘などの組織を滑らかに保つ働きがあるので、ホルモンバランスが崩れると腱や腱鞘の滑らかな動きが損なわれ炎症が起こりやすくなるというわけです。

 

手首を反らすことで腱鞘炎かどうかわかるセルフチェック

ふと手を使ったときに手首が痛かったり、仕事のパソコン作業で手首に違和感を感じる。このような場合、「私って腱鞘炎なのかな?」と不安になる方もおられるかと思います。

 

そこで、まずはご自身でチェックしてみましょう。やり方は簡単です。

1.痛い方の手で拳を作ります。

2.親指を拳の中へ入れます。

3.手首を下方向(小指側)へ反らします。

 

この方法により、手首の親指側の痛みが顕著に出るようであれば腱鞘炎を疑います。

 

手首の親指側が痛い!腱鞘炎かなと思ったら気をつけるべきこと

使い過ぎで起こっているのでなるべく安静に

難しいことを言うようですが、なるべく手を酷使しないようにしましょう。手を使わないなんてできるわけがないのは重々承知しています。ですが、これまでと同じように使っていては良くならないのも事実です。

 

パソコンを何時間も使い続けている方であれば、例えば1時間したら5〜10分休息時間を取るようにするとか、テニスやゴルフをされる方だといくら好きでも趣味の範囲なのであれば行きたい気持ちを抑えたりお誘いを断ることも必要です。

 

気になっても確認しない

痛みや違和感があるとどうしても気になりますよね。そんな中で人によっては、今日の痛みはどうかな?と痛い部分を押してみたり、手首をグルグル回したりされる方がおられます。

 

昨日よりマシであってくれと確認したくなるお気持ちはわかるのですが、結局のところその確認作業が自分で自分の手首を痛めつけているのと同じと言えます。

 

そのようなことを繰り返し行なっていれば、確認作業をされていない方と比べて治りが遅くなってしまうのは明らかです。

 

腱鞘炎をこれ以上悪化させないためにできること

サポーターを使用する

手首が痛いけど仕事は休めないしパソコン作業もしないといけない。こんな場合に役に立つのがサポーターです。

 

薬局やスポーツ用品店で買うことのできる手首用のサポーターをつけるのも一つの手です。サポーターの役割としては、手首の関節をある程度固定することで負担を減らしたり、過度な動きを防いでくれます。逆に言えば、動きを制限することで使い過ぎを防いでくれるというわけです。

 

外用鎮痛消炎薬を使用する

薬局で売っているもので構わないので、貼るタイプや塗るタイプの鎮痛消炎薬を試してみるのもいいでしょう。

 

症状が軽いのであれば安静を心がけるのと並行して湿布や塗り薬を使うことで良くなっていく可能性も十分に考えられます。

 

ストレッチやトレーニングなどのセルフケアはないの?

結論を言えばあります。あるのですが、個々で腱鞘炎の程度も違えばお伝えするセルフケアを正確に行えるかどうかもわかりません。手首のように繊細な箇所では、良かれと思って無理してストレッチをしたりそのやり方が間違ったりするとたちまち悪化してしまうことも多いに考えられます。

 

ですから、敢えて今回こちらではお伝えすることはいたしません。しかしながら、実際に当院で腱鞘炎の施術を行なった場合、程度や時期をみてセルフケアをお伝えしやっていただくことはあります。

 

最後に

いかがだったでしょうか。毎日よく使うところだからこそ、少しの痛みや違和感があるだけでも鬱陶しいですよね。

 

一度ひどくなるとなかなか良くなりにくい腱鞘炎。最悪の場合、病院で手術というパターンもあり得ます。

 

万が一そうなると、当然仕事は休まないといけないし色々と面倒ですよね。大ごとにならないようにするためにも休息時間をきっちり設ける、無理してゴルフやテニスをしないなど気をつけていただければと思います。

 

もしも現段階である程度の痛みがあり放ったらかしにしている方がおられましたら早急に治療を始められることをおすすめいたします。

 

(監修:柔道整復師 山下 暢士)


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