こんにちは。大阪市中央区谷町六丁目にあります、ヤマシタ整骨院院長の山下です。
今回は残暑で体がだるい、体調がすぐれないという方に向けての内容となります。
毎年、8月後半や9月頃になると残暑による体調不良を訴えられる方が多数来院されます。
今年もそんな時期になってきましたので、残暑のせいかどうかわからないけど最近疲れが取れない、だるいなどの不調を感じておられる方はぜひ最後までご覧ください。
夏の終わりの体調不良は残暑のせい!?寒暖差が影響することも
残暑で体調不良が起こるのはなぜ
一昔前だとお盆を過ぎれば秋の気配がしていましたが、現在は真夏のような状況が8月の終わりや9月に入っても続くことがあります。
そうなるとエアコンを使う期間も長くなります。自宅や職場ではエアコンで涼しく、外へ出ればとんでもなく暑い。例えば室温が25℃で外気温が35℃だとすると温度差は10℃です。10℃も急激に変化があると体は体温調節をするのにも一苦労です。
9月後半や10月でも油断はできません。たとえエアコンを使わなくなったとしてもまだまだ日中は暑いです。しかし、朝晩は涼しくなってくるので日中と朝晩との寒暖の差がこれまた体に堪えるのです。
体調不良は自律神経の乱れから
では、なぜ寒暖差が大きいと体調不良が起こるのでしょうか。
それは自律神経が乱れるからです。自律神経の働きとして体温の調節があります。例えば暑い所と涼しい(寒い)所を頻繁に行ったり来たりしているとどうでしょう。自律神経は大忙しです。涼し所に行けば体温を上げようとし、外へ出ればまた下げようとする。この作業を1日に何回も行なっていると過度な働きにより自律神経の乱れが起こるのです。
お家のエアコンで想像してみてください。朝9時から夜7時まで28℃設定でエアコンを使用するのに対して、たとえば同じ時間の中で100回冷房と暖房を切り替えて使うとすればどうですか。100回も切り替えていたらエアコンに大きな負担が加わりそうな感じがしませんか。
要は体も同じで寒暖差の大きな状況の中、体温の調節を頻繁に行なっていると自律神経の働きにとっても大きな負担になるのです。
残暑の時期に体調不良にならないようにするためにはどうすればいいのか
自律神経の乱れを整えてだるい体とおさらばしましょう
・ストレスを溜め込まない
自律神経のバランスを狂わせる1番の要因といっても過言ではないのがストレスです。寒暖差に加えて日々ストレスが多いとなると自律神経の乱れはより一層加速してしまい兼ねません。
そのためには体を動かしていただくのがお勧めです。体を動かすといっても激しい運動をする必要はありません。軽めの運動で十分ですので、お散歩やウォーキング、ラジオ体操やゆっくりと行うストレッチ等で結構です。
特に一日中デスクワークやパソコン作業をされている方に多いのが、頭(脳)だけが疲れているパターンです。この場合だと、脳疲労はあるので疲れているように感じますが体はそんなことないので、全然寝られないといったことが起こるのです。
なので、軽めの運動をすることでストレス解消にもなりますし体を疲れさせることで眠りやすくなるといった効果が望めるので本当にお勧めです。
他のストレス解消法としては、リラックス効果のある音楽を聞いたりカラオケで大声を出す、ハーブティーを飲んだりアロマを焚いたりするのもいいかと思います。
・規則正しい生活を送る
お仕事上、夜勤や宿直がある方は難しいですがそうでないのに生活リズムが崩れがちな方は規則正しい生活に戻していただきたいです。
また、平日は規則正しいけど週末でどうしても狂ってしまうという方は、できれば週末も普段と同じくらいの就寝、起床時間にしていただくのがベストです。
そして、朝起きたらまずは日の光をしっかりと浴びましょう。そうすることで、体内時計がリセットされるのです。この行動がきっかけとなり夜には自然と眠たくなるサイクルが出来上がってきます。
・お風呂に浸かる
冷房により思いのほか体が芯から冷えてしまっている方も多いです。普段シャワーで済ませている方はぜひ湯船に浸かるようにしましょう。
その際、湯温は40°前後が望ましいです。熱い温度が好きな方もおられるでしょうが、熱すぎると体が芯から温まる前にのぼせてしまいます。
・バランスのよい食事
良い体調を維持するために食事はとても大切です。また、暑い時期は何かと冷たい食べ物や飲み物をとることが多いかと思います。冷たい食事が多い方は胃や腸などの内臓を冷やしてしまい、そのせいで消化機能が低下し食欲がなくなってしまうということも。バランスの良い食事と併せて温かいものを取るようにしましょう。食欲がなくなって食べられなければバランスの良い食事も何もありません。
バランスのところを細かく言い出すと食事すること自体が大変になってしまうので、野菜・肉・魚・炭水化物をバランスよくとるようにしましょう。もう一つ、簡単なので覚えておいていただきたいのは、『まごわやさしい』です。
まーまめ、豆類(大豆・高野豆腐・豆腐・味噌など)
ごーごま、種実類(ごま・ナッツなど)
わーわかめ、海藻類(わかめ・のり・ひじきなど)
やーやさい、野菜類(緑黄色野菜・淡色野菜・根菜など)
さーさかな、魚介類(青魚・白身魚・タコ・貝など)
しーしいたけ、きのこ類(しいたけ・舞茸・えのきなど)
いーいも、芋類(じゃがいも・かぼちゃ・里芋など)
これらを意識して日々の食事に取り入れていただきたいです。
・寝る前のスマホ使用を控える
寝る直前までスマホやパソコンを使用していると画面から出る光が脳を刺激して睡眠のリズムを調整するホルモンが出にくくなってしまいます。要は眠たくなりにくくなってしまうのです。なので、睡眠の2時間前を目安にスマホやパソコンの使用をやめるようにしていただきたいです。
最後に
いかがだったでしょうか。今年は地球が沸騰していると言われるくらいに暑いので、そのぶん部屋と外との寒暖差が激しいということです。
「じゃ、寒暖差をなくすためにエアコン使わへんわ!」となると、それはそれで熱中症のリスクが高くなるのでエアコンは使っていただきたいところです。
暑がりの方は冷房の設定温度を低くしすぎないようにお気をつけいただきつつ、運動を取り入れたり湯船に浸かるようにするだけでも体調不良を防ぐことができます。
ただし、1日〜2日湯船に使ったからと言っていきなり体調不良が回復するわけではないので、今回お伝えしたことを日々の習慣にしていだだき自律神経の乱れを整えていってもらえればと思います。
(監修:柔道整復師 山下 暢士)
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