こんにちは、大阪市中央区谷町六丁目にありますヤマシタ整骨院院長の山下です。

今回は肩関節周囲炎(五十肩)で来院された患者さんからいただいたご質問にお答えしていきたいと思います。
その患者さんは当院に来られる前に整形外科にかかられており、そちらでリハビリを受けつつ行なったのが肩へのヒアルロン酸注射です。
ドクターから提案され、計5回のヒアルロン酸注射を打ったそうです。
そのころは夜間の痛みが続いていたときだったそうですが、1度目を打ったその夜は痛みもマシで寝やすかったとのことでした。
2回3回とやるとどんどんと良くなっていくのかと期待しておられたようですが、2回目以降はさほど効果は感じられずそのうち夜間痛ももと通り、また寝られない日々が続いたといった経緯があります。
そこで初診時の問診の際に「ヒアルロン酸注射はあんまり意味ないんですか?」と尋ねられたというわけです。
ということで、前置きが長くなってしまいましたが五十肩に対するヒアルロン酸注射の効果や意義についてお伝えしたいと思います。
五十肩でヒアルロン酸注射を検討されている方はぜひご一読ください。
はじめに

「夜になると肩がズキズキして眠れない…」
「整形外科でヒアルロン酸注射を打ったけど変わらなかった…」
「注射をしたのに、腕が上がらないまま…」
五十肩でお悩みの方の中には、このような経験をされた方も多いのではないでしょうか。
特に夜間の痛みはつらく、寝返りをするたびに目が覚めたり、痛みで熟睡できなかったりするため、身体だけでなく気持ちまで疲れてしまいます。
そのような状況で整形外科を受診し、ヒアルロン酸注射を勧められるケースは少なくありません。しかし実際には、「注射をしたのに変わらなかった」「数日はマシだったけどまた痛い」という声もよく耳にします。
そもそも五十肩とはどんな状態?

五十肩は、肩の関節まわりに炎症が起こり、痛みや動かしにくさが出る状態です。
正式には「肩関節周囲炎」と呼ばれますが、特徴としては
・腕を上げると痛い
・後ろに手が回らない
・服を着替えるのがつらい
・夜にズキズキ痛む
といった症状が現れます。
五十肩の初期では炎症が強く、安静にしていても痛むことがあります。この時期に夜間痛と言って夜寝る時も痛くて熟睡できないといったことが起こることがあります。
昼間は気が張っていて我慢できても、夜になり心身がリラックスすると痛みを強く感じやすくなるため、「夜だけ特につらい」という方も多くいらっしゃいます。
五十肩に対するヒアルロン酸注射とは?
ヒアルロン酸という言葉を聞くと、美容をイメージされる方も多いかもしれません。
整形外科では関節の動きを滑らかにしたり、炎症による刺激を和らげたりする目的で使用されます。
ヒアルロン酸を肩に注射することで、関節の動きを滑らかにしたり炎症による痛みを減らす、などの効果が期待されます。
そのため整形外科では、五十肩の治療として提案されることがあります。
ただし、ここで大切なのは、ヒアルロン酸注射は“万能ではない”ということです。
なぜヒアルロン酸注射を打っても効かなかったのか?
ヒアルロン酸注射をしても改善しない理由はいくつかあります。
まず多いのが、炎症だけが原因ではないというケースです。
五十肩は単純に肩の中だけの問題ではなく、周囲の筋肉や姿勢、肩甲骨の動きなども大きく関係しています。
例えば、長時間のデスクワークをされる方や猫背などの不良姿勢、毎日スマホを長時間見ていたり、首や背中の硬さなど、こういった要因があると肩に負担が集中しやすくなります。
その結果、肩関節だけに注射をしても、根本的な負担が残ったままになってしまうということです。
そもそもヒアルロン酸注射は炎症を抑えるのに特化しているわけではないので、炎症が強い時期には一時的に楽になっても再び痛みが戻ることがあったり、人によっては炎症の度合いは変わらないといったパターンもみられます。
なので、
「注射した翌日は少し楽だったけどまた痛くなった」
「肩の動きは少し良くなったけど痛みに関しては変わらない」、
このように訴えられる方は意外と少なくありません。
また、五十肩初期の炎症期のあとの段階には肩関節が固まってしまう拘縮期がありますが、拘縮の度合いがひどいとヒアルロン酸を注射しても効果がみられないことがあります。
整形外科でのヒアルロン酸注射が効かなかった際のほかの選択肢
注射を打って効かなかったからもうどうしよもない、と落ち込まれる方もなかにはおられるかもしれません。
ただでさえ痛みのある肩に針を刺してまで打ったのに効果が限定的だったら、確かにつらいし落ち込む気持ちはとてもよくわかります。
ですが、安心してください。いろいろとやりようはあります。
現に、今回のご質問の主である患者さんは当院で施術を受けられ半年ほどで痛みなく肩が上がるようになりました。
これはなにも当院がすごいといった話ではなく、選択肢は病院だけではないということをご理解いただきたいのです。
当院に関わらず、ある程度の臨床経験があり治療の勉強をされている国家資格保持者の先生であれば、しっかりと改善へと導いてくれるでしょう。
これまた、ご理解いただきたいのは整形外科がダメと言っているわけではありません。
もちろん整形外科でのドクターの処置や理学療法士によるリハビリによって、五十肩が回復された方もたくさんいらっしゃっると思います。
あくまで整形以外の選択肢としては、整骨院や鍼灸院、整体院といった治療院があります、というお話です。
五十肩に対する当院の考え方
五十肩は肩だけ診ていてはスムーズに改善していかない場合が多いです。
それはなぜかというと、肩以外にも問題があるからです。
厳密に言うと、肩が悪くなるまでにはさまざまなプロセスを経ていることがあるのです。
一つの例を出すと普段の姿勢が悪いことで、正常な骨格の状態が崩れます。そうなると肩関節の動きに関わるさまざまな部位(肩甲骨や鎖骨、肋骨など)にも当然影響はあるわけです。
具体的には、例えば鎖骨の下を通る神経や筋肉が圧迫されたり、腕を上げるためには肩の関節と一緒に動いてくれないといけない肩甲骨が動きづらくなってしまったり、と骨や神経、血管(血流)にいたるまで、不具合が出てきてしまいます。
その不具合がある状態が続くこと、不具合があるままお仕事や日常生活を送ることで、少しづつですが確実に肩関節(筋肉や靭帯、関節を覆っている袋状の組織等)に負担が積み重なっていきます。
それが痛みとして体感したり、目に見える症状として現れるのが五十肩というわけです。
遺伝的な因子もゼロではないし、ホルモンや持病がある方はその病気の関係等、その他にもいろんな要因が考えられますが、大なり小なり普段の姿勢や体の使い方は関係していると考えています。
要は、肩だけ処置するのではなく体全体のつながりをみようよ!ということです。
最後に
いかがだったでしょうか。ヘタすると発症してから良くなるまで1年以上かかることもある五十肩。
かなりひどくなってから施術に来られる方、病院でリハビリを続けられる方、痛みは強いけど放置で気合いと根性で過ごされる方など、いろいろなパターンの方がおられるかと思います。
そんななか、ご質問主のようにヒアルロン酸注射をしたけどイマイチだったという方が一定数おられるのが現状です。
なかには注射が効かなかったからそこからは何の処置もしていない、なんて方もいらっしゃるかもしれません。
もしそうなら、一度当院にご相談ください。根本的な原因を突き止め、計画的に施術を重ねていくことで放置しているより早期に確実にスムーズに改善していきますよ。
(監修:柔道整復師 山下 暢士)
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