こんにちは、大阪市中央区谷町六丁目にありますヤマシタ整骨院院長の山下です。

今回は患者さんからいただいたご質問にお答えしていきたいと思います。
そのご質問というのが、「(膝蓋靭帯炎は)サポーターってしたほうがいいんですか?」というもの。
今回ご質問くださった患者さんは膝蓋靭帯炎ですが、それ以外の膝の疾患の方からもとてもよく聞かれることの多いご質問の一つです。
ドラッグストアやスポーツ用品店、なんなら100円均一ショップでも目にすることの多い膝のサポーターですから、膝痛=サポーターはするもの、というイメージが皆さんの頭にあるのかもしれませんね。
ということで、膝蓋靭帯炎にサポーターはするべきなのかについてお答えいたします。
ご興味のある方はぜひ最後までご覧ください。
膝蓋靭帯炎(ジャンパー膝)とは?

膝蓋靭帯炎とは、膝のお皿の下についている“腱”に炎症が起こる状態です。
特に、ジャンプやダッシュ動作、急なストップ&ゴー、階段の昇り降りなどで痛みが強くなることが多いです。
初期は「運動後だけ痛い」というケースが多いですが、悪化すると日常生活でも痛みを感じるようになります。
また、痛みがあるにもかかわらず無理に運動を続けてしまうと、なかなか治りにくくなるため注意が必要です。
膝蓋靭帯炎でサポーターをつけるメリットとは?

膝蓋靭帯炎でサポーターを使う最大の目的は、膝にかかる負担を減らすことです。
膝のお皿の下には、ジャンプや着地のたびに強い引っ張る力が加わっています。サポーターをつけることで、その負担を一部サポートし、痛みを軽減させる効果が期待できます。
特にスポーツ中は、無意識のうちに何度も膝へ衝撃が加わります。サポーターによって膝周辺が安定すると動きの不安感が減り、プレーしやすくなる方も多いです。
また、「痛みがあるから怖くて動けない」という精神的な不安を和らげてくれるのも、サポーターのメリットと言えるかと思います。
どんなサポーターを選べばいいの?

膝蓋靭帯炎の場合、よく使われるのは膝のお皿の下を圧迫するタイプのサポーターです。
膝全体をガチガチに固定するというよりは、お皿の下を軽く支えて負担を減らす構造になっています。
スポーツ用品店などでも「ジャンパー膝用」「膝蓋靭帯サポート用」と書かれている商品が並べられており、比較的見つけやすいと思います。
ただし、締め付けが強すぎるものは注意が必要です。
「きつく締めたほうが効きそう」と思われがちですが、締めすぎると血流が悪くなったり、膝の動きを阻害して逆効果になることがあります。
実際には、動いていて痛みが少し楽にだったり圧迫感が強すぎない、長時間つけても苦しくないくらいがちょうど良いと思います。
サポーターをつければ治るわけではない
ここは非常に大切なポイントです。
サポーターはあくまで「負担を減らす補助」であり、根本的に治してくれるものではありません。
膝蓋靭帯炎の多くは、
- 太ももの筋肉の硬さ
- 股関節の動きの悪さ
- 体の使い方のクセ
- 練習量の増加
- 柔軟性不足
など、さまざまな原因が重なって起こっています。
そのため、サポーターだけに頼って無理を続けると、痛みが長引いてしまうケースも少なくありません。
「サポーターをしているから大丈夫」と思って痛みを我慢しながらプレーを続けるのは、特に注意が必要です。
サポーターをつけたほうがいいタイミング

サポーターをつけていたほうが楽だから、精神的に安心できるからといったような理由で一日中つけっぱなしでいいかというと、そうではありません。
膝蓋靭帯炎の方でサポーターが役立つのは、膝への負担が大きい場面です。
具体的にはスポーツをする時や練習復帰の初期、長時間歩くかなくてはいけない日だったり階段の上り下りが多い日など、このような場面でつけるようにしていただければと思います。
逆に普段の生活でほとんど痛みがない場合は、着けずに過ごしてみてください。
四六時中つけっぱなしにすると、筋肉がサポートに頼りすぎてしまうこともあるため、「必要な場面だけ使う」という考え方も大切です。
痛みが続く場合は早めの対処を
膝蓋靭帯炎は、初期にしっかりケアをすれば改善しやすい症状です。
しかし、痛みを我慢して運動を続けたり無理にジャンプやダッシュを繰り返す、ケアをせず放置するといったことを続けると、慢性化して長期間痛みに悩まされることになりかねません。
特に学生さんの場合、「試合に出たい」「休みたくない」という気持ちから無理をしてしまうことが多いですが、早めに適切なケアをすることが結果的に復帰への近道になるということを覚えておいていただきたいところです。
最後に
いかがだったでしょうか。サポーターをしていたらある程度動ける、あまり痛みが出ない、そのような状態でも膝蓋靭帯炎が良くなっているわけではありません。
あくまでサポーターは補助的に考えていただき場面場面で上手に使いわけましょう。
中には長期間にわたってつけ続けた結果、精神的にサポーターに依存してしまいなかなか外せなくなってしまった方もおられます。
また、サポーターをしているとそこそこ動けるからといって、無理に競技を続けたせいで大事な試合でメンバーに選ばれなかった方も知っています。
このようなことになってしまわないよう、肝心なのは早期に膝蓋靭帯炎自体を改善させる、これに尽きます。
膝が痛いのに根本的な処置をせずにサポーター頼りになってしまっているという方は、当院までご相談くださいませ。
(監修:柔道整復師 山下 暢士)
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