こんにちは。大阪市中央区谷町六丁目にあります、ヤマシタ整骨院院長の山下です。
今回はうつ病と肩こりの関係性について書いております。ストレスの多い現代、精神的なところから体の不調を訴えられる方は少なくありません。
日々、ストレスが多く肩こりや首の痛みにお困りの方はぜひ最後までご覧くださいませ。
ストレスはうつのもと 肩こりや首の痛みはうつ病でひどくなる?
ストレスとは
うつ病になる唯一の原因がストレス、というわけではありません。しかし、ストレスが多すぎるとうつ病になってしまう可能性が高くなるのも確かです。
そもそもストレスとは「外からかかる力による物質のひずみ」のことで、物理学で使われている言葉です。これが医学の世界でも使われだしたのが1930年代と言われています。
医学会でのストレスとは、外からの刺激に対する体や心の反応のことで何も精神的なことだけを言うのではありません。急に誰かから肩パンチをくらうのも、仕事が忙しくて休みがないのも職場の上司から理不尽に怒られるのも全てストレスということです。
ストレスには急性と持続性の2つの分類があります。突発的に起こるのが急性で、例えば仕事を急にクビになったり、唐突にパートナーにふられたりというのは急性ストレス。継続してストレスがかかるようなものが持続性です。例えば、夫婦仲や家族仲の不和、会社での人間関係などです。
ストレスとうつ病の関係性
ストレスが溜まった状態を放っておくと、大きく分けて3つの問題が現れます。体と心、そして行動の問題の3つです。
体の問題は、頭痛やめまいなど様々な症状が体に現れることを指します。心の問題が今回取り上げているうつや不安、イライラや緊張、そして行動の問題というのがギャンブルや過度な飲酒など、それぞれでそういったことが症状や行動として現れるのです。
ストレスが多いからといって、全ての人がうつ病になるわけではありません。では、どんな方がうつ病になりやすいのかというと、個人的な要因が大きく関わってきます。
もともとの性格や遺伝、育ってきた環境やストレス耐性、そのほかには発達障害や不安障害などの精神疾患の有無も関係してきます。
性格的なところでよく言われるのが、真面目で責任感が強い、完璧主義、凝り性、心配性、気を遣いすぎる、などこのような性格の方はストレスを受けやすくうつ病になりやすいと言えます。
個人的要因とストレスの多さでうつ病になってしまうことは確かなのですが、実際のところうつ病がどのようなメカニズムで起こるのかはいまだに解明されていません。ですが、脳の働きに何らかのトラブルが起き神経伝達物質のバランスが乱れることでうつ病が引き起こされている可能性があると考えられています。
ストレス過多でうつ病に そのせいで肩こりや首の痛みはひどくなる?
仮面うつ病という言葉をご存知でしょうか。うつ病は気分的な落ち込みが先行しますが仮面うつは気分的、精神的な症状よりも身体的な不調が先に現れるうつ病のことを言います。
仮面うつ病の方は頭痛や肩・首のこりや痛み、倦怠感などの症状を訴えられ精神症状の自覚があまりなく、ご自身のことをうつ病かなと疑ったり自覚することが難しいのでうつ病の治療に取り掛かるのが遅れる可能性があるということです。
うつ病でも仮面うつ病でも、肩や首のこりや痛みがひどくなることは十分に考えられます。うつ病になってしまったから肩や首のこりがひどくなったと自覚される方もおられるでしょう。また、もともと肩こりのある方がうつ病を発症することでよりひどくなってしまう場合もあると言えます。
病院でうつ病と診断された40代女性 薬を飲んでも肩こりがツラ過ぎて整骨院へ
40歳過ぎでうつ病に 肩こりや頭痛がさらにひどく
肩こりにお困りで受診された40代の女性患者さまのFさん。ご近所さんとの井戸端会議の際に当院のことを聞かれたそうでご連絡くださいました。
現在は専業主婦のFさんですが、以前は会社勤めをされていたそうです。会社員時代の20代から肩や首のこり、頭痛に悩まされていたとのこと。20〜30代の頃は仲良しの同僚とマッサージやエステに行って対処されていたようです。
ところが、40歳をすぎた頃にうつ病になってしまわれ、さらに肩こりや頭痛などの症状がひどくなってしまい当院にご連絡いただいたという流れです。
うつになってしまったのには色々な出来事が関係していますが、何よりそれらが一気に重なったことが最大の要因のようです。会社で部署移動した先での人間関係が良くなく、そこに親の介護が始まったり、さらにはお子様の学校受験に付随する多くのストレスなどが一気に押し寄せたそうです。
Fさんはそれら全てに真摯に向き合い精一杯頑張っておられたからこそ、限界を超えてしまったのかもしれません。
Fさんご自身いきなり自分がうつ病になったという感覚はなく、疲れが取れにくい、やる気がでない、胃腸の調子が悪いなど色々な不調が出てきたことでかかりつけ医に見てもらったところ精神科を紹介され、そちらでうつ病と診断されたとのことでした。
精神科で処方された薬、肩こりや頭痛に効果的!?
仕事を辞め精神科での治療を続けているうちにちょっとづつ心身の不調が和らいできたようですが、肩や首のこり、頭痛をさらにどうにかしたいとの思いで整骨院の受診を決められたようです。
問診の際に精神科について伺うと、そちらで処方されているものの中に精神的な不安や緊張を和らげるとともに筋肉をほぐし肩こりや頭痛にも効果のある薬がありました。その薬の効果の程を聞いたところ、筋肉がほぐれている感じはなく肩こりや頭痛に関しても効いているかどうかは実感がないというお答えでした。
もともと肩こりや頭痛がなかった方がうつ病発症とともに肩こり、頭痛が起こったのであればそれらはうつ病によるところが大きいと考えられます。しかし、Fさんは20代から慢性的に肩こりや頭痛がありうつ病発症に伴ってよりひどくなってしまったのでしょう。
だとすれば、精神科での治療と並行して当院でお体の調整を行なっていけば肩こりや頭痛は良くなっていくということです。
問診後にお体をチェックしていくと、体のねじれや重心のかたよりが見られました。これらは長年の体の使い方のクセや普段の姿勢からのものでした。
整体で体と心を調整しましょう
重心のかたよりがあるからねじれが起こっている状況だったので、足首や股関節等下半身の調整から行なっていきました。下半身の調整だけでもある程度のねじれは取れていきました。取りきれない部分は上半身を施術することでなくなり、計5回で重心のかたよりと体のねじれがスッキリなくなり体本来の状態に戻りました。
Fさんの場合、かたよりやねじれがなくなった途端に肩こりや頭痛もなくなったかというと残念ながらそういうわけではありません。もちろん、それらの症状は改善していってはいますが、まだまだ残っているということでした。
肩こりに限らず慢性的な症状は色々な要因が複雑に絡まり合って出ていることが多いです。Fさんにしてもうつ病が関係していることは言うまでもありません。
こちらでも自律神経や内臓の調整などを取り入れつつあらゆる角度からアプローチしていき、引き続き肩こりや頭痛の改善に取り組んでいきたいと思います。
近頃はFさんから、先生のところにくるだけでホッとします、と言っていただけるので心の安寧の一助になれれば嬉しい限りです。
うつ病で肩こりや首の痛みにお困りの方にやっていただきたいこと
本当にうつ病?ご自身のうつの程度をチェック
うつはうつでも軽度の場合や、うつの一歩手前の状態かもしれません。まずはご自身のうつの程度をチェックしてみましょう。
チェックの仕方は簡単です。憂鬱な気分だけど数日もすれば回復する、そういった場合はうつ病ではないと言えます。逆に気分の落ち込みや意欲の低下、肩こりや倦怠感などの心身の不調がが2週間以上続く場合、またお仕事や日常生活に支障が出るようであればうつ病を疑ったほうがいいかもしれません。
この場合、無理をせずゆっくりしていただき精神科や心療内科の受診も併せて検討していただければと思います。
軽度うつ、一歩手前の方にやっていただきたいこと
軽度のうつ病やうつ病の一歩手前の状態の方であれば、ストレスを避けゆっくりと休養を取れば良くなっていくことも十分に考えられます。なので、まずはとにかく休養を取るようにしていただきたいです。
休養とあわせて行なっていただきたいことがいくつかあります。
・ご自身の生活を見直す
心身の健康には一にも二にも規則正しい生活が大切です。心身を病んでしまう方の多くは睡眠時間が短かったり食生活が乱れていたりと、規則正しいとは言い難い生活を送っておられる傾向が強いです。
ストトスの解消も大切ですが、まずはご自身の生活リズムや環境を見直すことから始めてみましょう。
早寝早起きを心がけ睡眠時間はしっかりととりましょう。飲酒や喫煙をされる方は可能な限り減らしてください。また、寝る前のスマホやパソコンも控えていただきたいです。そうすることで、質の良い睡眠が得られます。食事はバランスよく食べましょう。食事に関してまとめたブログはこちらをご覧ください。
酒もタバコもダメ、寝る前のスマホもダメとあれもこれもダメと言われると嫌になっちゃうのはわかります。しかし、それほど大事だということはわかっていただきたいです。いきなり全てはできないと思いますので、できるところから少しずつ手をつけていっていただければと思います。
・マインドフルネス
マインドフルネス自体の小難しい説明は今回は割愛させていただきますが、その起源は瞑想です。
瞑想と聞くとなんとなくのイメージは湧くのではないでしょうか。心と体の鍛錬やリラックスを目的として行われるのが瞑想です。
やり方を簡単に説明させていただきます。
⒈静かなところで雑念を払う
⒉心地よい姿勢を取りリラックスする(あぐら、坐禅、横になってもよい)
⒊気持ちを集中させる(頭の中で何か一つのものをイメージしたり蝋燭の火を見つめる)
⒋“今”を意識する(過去や将来に囚われない、感情や思考は無視して呼吸に集中)
4番がなかなか難しいかもしれませんが、過ぎ去った過去やまだ見ぬ将来のことを考えるのはやめ、目指すところは「今ここにいる」という状態です。自分の意識を自分に向けると言えばいいのでしょうか。例えば、美味しいご飯もスマホを見ながら食べるとしっかりと味わうこともなくいつの間にか食べ終わっているのは意識が外に向いてしまっている証拠です。それをスマホなど見ずに料理に向き合い盛り付けや匂い、味に意識を向けるのが今を意識するということです。
マインドフルネスのことを考えるとそれがストレスになるという方は、リラックスできる体勢で頭を空っぽにしてゆっくり呼吸を繰り返し行うだけでも結構ですので試してみていただければと思います。
最後に
いかがだったでしょうか。日本におけるうつ病の出現率は欧米の3倍とも言われています。それほどに身近な病とも言えるうつ病ですが、ひどくなってしまう前にできることもあります。
最近なんだか気力がない、気分が晴れることが少ないなど憂鬱な気分になることが多いと感じておられる方はまずはご自身の生活を見直すところからやってみられてはいかがでしょうか。
規則正しい生活を送っても肩こりや首の痛みが改善しない場合はぜひ一度当院までご相談ください。
(監修:柔道整復師 山下 暢士)
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