こんにちは、大阪市中央区谷町六丁目にあるヤマシタ整骨院院長の山下です。
今回のブログは前回に続き足底筋膜炎についてのお話です。
前回は足底筋膜炎に対する湿布の効果をお伝えいたしましたが、今回は足裏を冷やしたほうがいいのかそれとも温めたほうがいいのか、というご質問にお答えしたいと思います。
まず足底筋膜炎について詳しくお知りになりたい方は前回のブログで触れておりますので、そちらをご覧ください。
足底筋膜炎は冷やす?それとも温める?どちらがいいのか
足底筋膜炎は炎症だから冷やすのが正解?
足裏が痛くて立ち仕事がつらい
ウォーキングやランニングしたいのに
USJで朝から晩まで満喫したいのに
このように色々とやりたい事ややらなければいけない事があるのに足裏が痛いせいで思ったようにいかない時に、自分でなにかできることはないのかとお考えの方もおられるかと思います。
そんな時に一番に思いつくのが冷やす(アイシング)という行為かもしれません。
中学や高校時代に運動部に入られていた方であれば、部活で捻挫や打撲、肉離れになってしまった際にまず行ったのは冷やすことではなかったですか。
冷却スプレーや氷嚢、氷水バケツに突っ込むなど冷やし方は色々だったでしょうが、怪我した際にはとにかく冷やすことをされたと思います。
なので、そのような経験をされている方であれば足底腱膜炎=炎症=捻挫や打撲した際の炎症、という図式が頭にあり冷やすという選択をされるかもしれません。
足底筋膜炎は基本的には温めるほうがいい
では、実際は温めるのか冷やすのかどちらのほうがいいのでしょう。
基本的には温めていただくほうがいいです。
なぜかというと、足底筋膜炎で足裏の痛みにお悩みの方のほとんどが慢性化した状態となっています。
慢性化した足底筋膜炎では足裏やその周辺の筋肉や靭帯、腱などの組織が硬くなりそれに伴い血流も悪くなっています。
足底筋膜炎に限らず悪くなったところを回復させるためには血流を促進させる必要があります。
血流が良くなることで酸素や栄養が行き渡り足底筋膜炎の慢性化した症状が改善していくのです。
冷やしたほうがいい場合もある
使いすぎて痛みが増した場合は冷やす
基本的には温めたほうがいいとお伝えしましたが、場合によっては冷やしたほうがいい時もあります。
どういった場合かと言いますと、急性の炎症が起こったときです。
足底筋膜炎は慢性化した炎症がほとんどと先述しましたが、例えば足底筋膜炎を何ヶ月にも渡り患っている方がおられたとします。
その方が休日にテーマパークに出かけて朝から晩まで歩き回った結果、足裏の炎症が酷くなった。
となると、このときの炎症は歩きすぎにより急性的な炎症が起こっている状態です。
ですから、このような場合に限っては温めるより冷やしていただくほうがいいでしょう。
冷やす際は氷嚢か氷水バケツを用意しそこへ足を入れて10分〜15分程度冷やしていただければと思います。
万が一、冷やして足裏の痛みが強くなるようであればすぐに中止するようにしてください。
足底筋膜炎はどのように温めればよいのか
足底筋膜炎の温め方
足裏の温め方についていくつかご紹介させていただきます。
・入浴
足だけでなく全身を温めることができるのでより効果的です。
・足湯
毎日湯船に浸かるのは大変、という方は足湯でも結構です。足湯を行う機器、いわゆるフットバスをお持ちの方はそちらをお使いください。
お持ちでない方は、足が入るサイズの耐熱の容器をご用意いただき40℃前後のお湯で15分ほど温めるようにしましょう。
・足裏カイロ
お風呂も足湯も当たり前ですが仕事中はできません。ですが、足裏カイロであれば仕事中や家事など日中の活動中に足裏を温めることが可能です。
※低温火傷をしないように用法を守って使用してください。
・レッグウォーマー
どうしても足裏のみを温めることに意識がいきがちですが、ふくらはぎを温めることも血流促進に効果的です。
足裏にたどり着くまでの血管の通り道に当然ふくらはぎがあります。ふくらはぎの血流が良くなれば足裏への血流も良くなります。
冬の寒い時期はレッグウォーマーと足裏カイロの合わせ技で温めていただければいいと思います。
最後に
いかがだったでしょうか。足底筋膜炎を少しでも良くしたいとの思いからご自身で何かできないかと、多くの方が温めるか冷やすかのどちらかの考えにたどり着くのではないでしょうか。
昔の経験から冷やすという選択をされる方も少なくありません。そして冷やした結果、余計に痛くなってしまうことも。
足底筋膜炎は基本的に温めるようにしてください。
温めを続けることで、起床時の一歩目や長時間の座位からの一歩目、立ちっぱなしの際の足裏の痛みが楽になってくるかもしれません。
温めることを続けても良くならない場合は、体のゆがみやバランスの悪さから足に負担がかかる状態になっていることが考えられます。
そんな場合、ご自身で原因を突き止め改善させるということはなかなかに難しいので専門の機関で診てもらうようにしましょう。
当院でも足底筋膜炎に対しての施術を行なっているので、足裏の痛みをどうにかしたいとお思いの方はご相談くださいませ。
(監修:柔道整復師 山下 暢士)
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