湿布を貼っても足裏が痛い!足底筋膜炎に湿布は効果的なのか

こんにちは、大阪市中央区谷町六丁目にあるヤマシタ整骨院院長の山下です。

今回は足底筋膜炎ついてのブログとなります。

 

足底筋膜炎は足の裏に痛みの症状が出ます。普段活動するうえで足裏を地面に着けない、なんてことはできませんよね。

 

なので足裏に痛みがあると、程度によっては日常生活もままならない場合も!

 

そんな、足底筋膜炎ですがこれまでに何回も患者さんからいただいたことのあるご質問にお答えしたいと思います。

 

足底筋膜炎とは

足底腱膜炎とも言います

足の裏にある足底筋膜に炎症が起こる疾患です。足底膜炎と同義で、かかとから足の指に向かって扇状にのびている強靭な繊維膜を足底筋膜(腱膜)と言います。

 

初期症状では、起床時や安静時、イスに座っているところからの一歩目が痛いと訴えられることが多いです。

 

一歩目や歩き始めは痛いけど、しばらく歩いているとだんだんと痛く無くなってくる、というのも初期症状の特徴です。

 

症状が慢性化するとなかなか改善しにくくなるばかりか、痛みをかばって加重の仕方や体の使い方がおかしくなり、例えば膝や股関節などほかの箇所の不調につながってしまうことも考えられます。

 

 

足底筋膜に炎症が起こる原因は?

炎症を引き起こす原因はいくつも考えられます。

・長時間の歩行

・立ち仕事

・スポーツでの使いすぎ

・靴が合っていない

・硬い地面や床での活動

・足底筋膜の柔軟性の低下

・扁平足や外反母趾    etc

 

当院の患者さんの例を見ても、立ち仕事やスポーツでの使い過ぎによって足底筋膜炎になってしまっている方が多いようです。

 

また、過去には下記のような方もおられました。

アパレル販売員で扁平足の方が、合っていない靴で一日中硬い床の上で立ち仕事をされている。

 

こうなってくると足底筋膜炎の申し子みたいな感じすらあります。

 

その方はかなり慢性化していましたが、計画的に施術を続けることでちゃんと改善しました。

 

このような方は本当に稀だとは思いますが、逆に言えば先述した炎症を引き起こす原因となる事柄を可能な範囲で排除することができれば、足底筋膜炎になりにくいと言えます。

 

 

足底筋膜炎で病院に行き湿布を処方されました

最初は寝起きからの一歩目に痛みを感じる程度だったのに、気がついた頃には歩いている時はかかとの辺りが常に痛い、立っているのがつらい、このような状態になってはじめて病院に行かれる方も少なくないようです。

 

病院に行き足底筋膜炎と診断されるも、特に治療を施されることもなく湿布を処方され「しばらく安静にしてみてそれでもキツいようならまた来てください。」とお医者さんに言われる。

 

そして言われた通り毎日湿布を貼ってみてもなかなか症状は良くならい、そのような体験をされた方のお話を幾度となく聞いてきました。

 

足底筋膜炎に湿布は効かない?

まず湿布についてですが、湿布とは貼るタイプの消炎鎮痛剤です。

 

そして消炎鎮痛剤は飲み薬でも貼り薬でも、基本的に急性の炎症に効果的です。

 

冒頭でお伝えした通り足底筋膜炎は筋膜に炎症が起こっている状態ですから、湿布は効果的なのではと思われるかと思います。

 

しかしそれには条件が付き、足底筋膜炎が初期の状態ならばあるいは効果があるかもしれません。

 

しかし、初期の段階ではなにもせずに放ったらかしにしてしまい、慢性的に痛みを伴うようになってからはじめて病院にかかるなりして何かしら処置を講じる方が大半だと思います。

 

その段階での炎症はもはや急性ではなく慢性化した炎症となるので、その場合ではなかなか湿布は効かないということになります。

 

また、それだけではなく欧米でのある研究では足裏の皮膚が分厚いので薬剤が痛みの箇所に作用しないという結果が出ているそうです。

 

全くというわけではないにしろ、皮膚が分厚くて浸透しづらいうえに慢性的な炎症、となるとその効果は期待できないと言えるのではないでしょうか。

 

 

最後に

いかがだったでしょうか。体重を支え地面と唯一接している足裏。

 

その足裏が痛いとなると、思うように動くことはできないですよね。

 

どちらか片方が足底筋膜炎になってしまったせいで、もう片方に荷重するようになり、結果として足裏だけでなく膝や腰までおかしくなってしまった。

 

このようなパターンも珍しくありません。

 

初期症状の段階で処置ができれば改善も早いのですが、多くの方がその時点では見過ごしがちです。

 

どうしても慢性化してから病院や治療院に来られる場合がほとんどです。

 

慢性化すると一朝一夕にはいきませんが、それでも計画的に施術を行えば改善していきます。

 

病院で湿布をもらって真面目に貼っていたけどなかなか良くならない、とお困りの方は一度当院までご相談ください。

 

(監修:柔道整復師 山下 暢士)


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