腰痛ベルトで腰痛悪化! ?ベルトが効果的な場合とつけることでのデメリットとは

こんにちは。大阪市中央区谷町六丁目にあります、ヤマシタ整骨院院長の山下です。

 

今回は腰痛ベルトについて書いております。

 

ギックリ腰になってしまった際に使ったことのある方も多いと思います。もしかすると、ギックリ腰が良くなった後も不安からそのままつけ続けている、そんな方もおられるかもしれません。

 

つけ続けていいのか、よくないのか、そのあたりについても書いておりますのでお時間のある時にお読みいただけると幸いです。

腰痛ベルトの効果とは

そもそも腰痛ベルトとは

慢性的に腰痛がある方や過去にギックリ腰になったことのある方であれば、もしかすると腰痛ベルトを使ったことがあるかもしれませんね。

腰痛ベルトはドラッグストアやスポーツ用品店などでも売られており、意外と身近にあるアイテムです。

 

そんな腰痛ベルトですが、コルセットという呼び名のほうが耳なじみがある方もおられるのではないでしょうか。

 

どちらも用途としては同じですが、どちらかというとコルセットのほうがベルトより硬めでカッチリした作りになっているものが多いです。

 

腰痛ベルトはその名の通り腰が痛い人がつけるベルトです。腰に巻きつけることで、お腹の中の圧(腹腔内圧)を高め、姿勢を安定させることができます。
また、体幹がブレルのを防いでくれるので着けていない時と比べると痛みも軽減します。

 

寒い時期であれば、腰回りが冷えることへの対策にもなりますし、なにより着けていることで精神的な安心感も得られるでしょう。

 

どんな時に腰痛ベルトをするべきなのか

腰痛ベルトは腰が痛ければ誰もが着けるべきなのかというとそうではありません。

 

では、一体どんな時に腰痛ベルトを着けるべきなのでしょうか。

 

それはズバリ、急性期です。ギックリ腰になってしまった時や慢性的に腰痛がある方で普段に増して痛みが強い、そういった際に着けるようにしましょう。

 

逆につけなくてもいい場合として、ギックリ腰の初期の痛みが治まりある程度動けるようになったら外すようにしましょう。また、慢性腰痛の方もいつもより痛みが強いなどがなければつける必要はありません。

 

 

腰痛ベルトを常用するのはアリそれともナシ

腰痛がある方の中にはその日の痛みの強い弱いに関係なく毎日のように腰痛ベルトをつけておられる方もおられるのではないでしょうか。先述した通り、急性期の痛みがある程度取れて動けるようになれば外していただきたいところです。

 

ある程度動けるようになっているのにも関わらずつけ続けていると、正常な腰や骨盤の動き、また筋肉の働きを制限することとなり回復を遅らせる要因になってしまいます。

 

例えば、腕の骨が折れて手首から肘の上までギプス固定をしていたとします。1ヶ月で骨が完全にくっつき治ったのに、その後もずっとギプスを外さずにいるとどうでしょう。

普通に使えるはずの腕を使わないことで、筋肉は痩せ細り手首や肘の関節も硬くなり動かしにくくなってしまいます。腰痛ベルトを着けている腰でも同じようなことが言えるのです。

 

そして、何より大切なことは腰痛ベルトがあなたの腰痛を治してくれる訳ではないということです。腰痛ベルトはあくまで補助具です。ですから、急性期を脱したあたりで外すようにし、動ける範囲で動かすようにしましょう。そのほうが腰痛ベルトをつけ続けるよりも格段に早く良くなります。

 

常用されている方の中には、精神的に依存されている場合が見受けられます。
腰の調子自体はそこまで悪くないのに、着けていないと不安になるだけでなく痛みを感じたりする方も実際におられます。

 

精神的にもそうですが、脳が腰痛ベルトを着けていなと痛みを感じる、そんな風に誤作動を起こしてしまう可能性すらあるのです。

 

 

腰痛ベルトで腰痛が悪化?してしまった30代男性

20代後半から慢性的な腰痛に

 

慢性腰痛にお困りで来院いただいた30代の男性患者さまのSさん。以前に、院の前に置いていたリーフレットを持ち帰っておられたそうで、それを思い出しご予約のお電話を下さいました。

 

上本町近くの会社にお勤めで、主な仕事内容としてはデスクワークとルート営業だそうです。
工業機械の部品を扱っており、結構重たい物もあるそうですがそれを自分で車に積み込んだりされるそうです。

 

デスクワークも車の運転も座りっぱなしで、重たい部品の積みおろし作業で中腰の姿勢もよくされるので20代後半から慢性的に腰痛があるとのこと。

 

腰痛自体は学生時代に部活でラグビーをしている頃からあったそうですが、今は運動は一切されておらずご本人は筋肉が落ちて肥えたことも腰痛がひどくなっている要因ではないかと気にされていました。

 

ギックリ腰になりトイレへは這いつくばっていくハメに

Sさんはこれまでに数回、結構きつめのギックリ腰をされており、一番ひどい時は1週間ほど動くことができず、トイレにいく時はほふく前進のように這いつくばって行かれていたそうです。その時は、仕事も長くお休みされ周りに迷惑をかけたことと、ちょうどご友人の結婚式があったのに動けないので行けるはずもなくやむなくキャンセルすることになってしまったそうです。

 

腰痛を良くしたいのはもちろんのこと、ギックリ腰になってお仕事に支障が出たりプライベートの予定を取りやめないといけない、そんな風になるのが嫌だし怖いとの思いからしっかりと治したいとお考えになられたようです。

 

Sさんのお体の状態をまずは立位でチェックしました。デスクワーク時や車の運転時の癖もあるのでしょうが、かなり体のバランスが崩れており、ご本人に真っすぐ立ってくださいとお伝えしても全然真っすぐではなく誰が見てもわかるくらいに姿勢が悪かったです。

 

 

2年間つけ続けた腰痛ベルト

次に腰を前と後ろに倒してもらうと、とても動かしづらそうにされていたのでそのことをお伝えすると、「あっ、腰のベルト着けてるんですけど外したほうがいいですか?」とおっしゃったので、外して再度動かしてもらいましたがそれでもやっぱり動きはかなり悪かったです。

 

初診で来られたこの日は寒い時期で、Sさんは会社の作業着で上着も羽織られており腰を動かしてもらうまで、僕も腰痛ベルトには気付きませんでした。

 

腰痛ベルトに関して、お話を伺うと2回前のギックリ腰の時に病院で買ったのをきっかけにそこからずっと着けているとのことでした。「2回前っていつですか?」と尋ねると、「たぶん2年くらい前です。」と答えてくださいました。

 

Sさんは約2年間もの長い期間、腰の調子に関わらず腰痛ベルトをつけ続けておられたという事実が発覚したのです。

 

Sさんいわく、病院からは外すタイミングは聞いていないし、着けていると楽だし安心できる、これを着けていたらギックリ腰にならないんじゃないか、との思いからずっと着けておられたようです。しかし、2回前のギックリ腰から着けているということは、着けはじめてからさらにもう1回やってしまっているということですよね。

 

でも、Sさんからするとそんな事実があるにせよ着けていることで腰的にも精神的にも安心感があったんだと思いますし、そのお気持ちは十分に理解できます。

 

理解はできますが、それとこれとは話は別ということで、Sさんの腰にとってはいつまでもつけ続けてもらうわけにはいきませんし、つけ続けてこられた結果腰痛が改善しづらくなっていることも事実です。Sさんにとっての安心材料を真っ向から無下に否定することはしたくないので、来院される度にそれとなくやんわりと着けなくてもいいという流れにもっていきました。

 

高校、大学とバリバリのラガーマンということもあり施術を重ねるごとに大幅に改善していったので、Sさん自身もいつの頃からか腰痛ベルトいらないかも、と感じられるようになったと、後日談ですがおっしゃっていました。

 

 

腰痛ベルトがないほうがいいと思えるようになったSさん

結局、初診時から3ヶ月ほど経ったころには腰痛ベルトを卒業され、やらなくなったらやらなくなったでSさんは「やらんほうが動かしやすいし、今となってはこっちのほう楽ですね。」とおっしゃっていました。

 

今でも当然、ギックリ腰になりたくないという強い思いはお持ちなので、調子が良くても定期的にメンテナンスに来られています。

 

今後も、腰痛やギックリ腰のせいでお仕事を休んだりプライベートの予定をキャンセルすることのないように精一杯サポートさせていただきたいと思います。

 

 

 

腰痛ベルトをすることのデメリットと注意点

どのようなデメリットがあるのか

腰痛ベルトを長期間に渡り着けていると、筋力が落ちてしまうというお話を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。

 

実際のところはどうなのかというと、可能性は大いにあると言えるでしょう。

 

先述した通り、ある程度動ける状態にもかかわらずつけ続けていると腰や骨盤、股関節の動きの幅が小さくなり筋肉の動きも制限されて、目一杯の働きができなくなってしまいます。

 

そんな状態が続くと当然筋力は落ちてしまうことになるでしょう。そうなるのがどれくらいなのかは年齢や性別、職種、もともとの筋肉量など個人差があるのでなんとも言い難いですが、とにかく急性期を抜けたら様子を見て外すようにしていただければと思います。

 

筋力低下以外のデメリットとしては、冷え呼吸への影響が考えられます。

 

まず、冷えに関してです。腰痛ベルトを着けたことのある方はおわかりの通り、ゆるく巻いても意味がないので結構しめつけて装着しますよね。腰部にきつく巻きつけるということは、お腹を強く圧迫することになり、結果としてお腹の中の内臓やその周辺の血管を圧迫し血流が悪くなってしまうのです。体の真ん中あたりのお腹部分で血流が悪くなると、体全体の血液の循環も悪くなり、冷えやすい体になってしまうのです。

 

続いて呼吸への影響ですが、特に幅の広い腰痛ベルトを着けている場合などでは、強いしめつけとベルトがお腹の上のほうまでかかることで、呼吸する際の肋骨や横隔膜の動きが制限されてしまい、着けていない場合と比べ呼吸がしづらく浅くなってしまいます。

 

 

 

腰痛ベルトをつける際の注意点

・長期間に渡り装着しない・・・何度も言いますが、これが一番の注意点と言えるでしょう。腰痛ベルトが腰痛を治してくれる訳ではありません。ある程度痛みが収まり、動けるようになれば外しましょう。

・しめつけすぎない・・・ある程度のしめつけは必要ですが、きつすぎるとその弊害があることはお伝えした通りです。着ける際は、少しだけお腹をへこませた状態からベルトを軽く引っ張って装着するくらいがちょうどいいと思います。

 

・装着位置は正しいか・・・腰痛ベルトが上すぎても下すぎてもよくありません。ベルトの幅にもよりますが、お腹の前で留める部分が大体おへその上にくるくらいがベストです。座った時に股関節の曲がっているところにベルトの下端が当たるようであれば下すぎるでしょう。

 

まとめ

いかがだったでしょうか。腰痛ベルトは正しく使う分にはいい装具ですが、着け方や期間を間違うと治りが遅くなってしまったり、ヘタをすると腰痛を悪化させてしまうことにもなり兼ねません。

 

ギックリ腰になってしまったり、今なお長い期間つけ続けている方がおられましたら今回の内容を参考にしていただければ嬉しく思います。

 

長年着けているベルトから卒業したい、慢性腰痛を良くしたい、とお思いでしたらぜひ一度当院にご相談くださいませ。

 

(監修:柔道整復師 山下 暢士)


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