こんにちは。大阪市中央区谷町六丁目にあります、ヤマシタ整骨院院長の山下です。
今回は熱中症について書いております。梅雨が明ければ夏本番ですが、暑さに慣れきっていないこの時期こそ熱中症に注意が必要です。
頭痛やだるさ、仕事で疲れが溜まっているからかなと思っていたら熱中症だったなんてことがあるかもしれません。
そうならないために今回のブログがお役に立てれば幸いです。お時間のあるときにでもご覧くださいませ。
頭痛や体のだるさ 手足がつるのは熱中症かもしれません
熱中症とは
気温や湿度が高いところに長時間いることで、体温の調節がうまくできなくなり体の中に熱がこもった状態が熱中症です。
体が暑さに慣れていない時期になることが多いです。季節的には梅雨の晴れ間や梅雨明けに急に暑くなるときや例年真夏にも多くの方が熱中症になっています。
熱中症を引き起こす３つの要因
⒈体の状態
寝不足や二日酔い、下痢などでの体調不良
糖尿病や高血圧、腎臓病、心臓や精神に疾患のある方
乳幼児や高齢者
過度なダイエットや断食などで低栄養な状態
⒉環境
気温が高い
湿度が高い
風が吹いていない
エアコンのない部屋
直射日光
急な気温や湿度の上昇
⒊行動
水分・ミネラルの補給ができない、していない
屋外での長時間の活動
慣れない運動や激しい活動
これら３つの要因それぞれの項目が重なれば重なるほど、熱中症になるリスクが高くなります。
頭痛や体のだるさ、手足がつるのは熱中症の症状の一つです
熱中症の初期症状ではめまいや立ちくらみが起こります。状態がひどくなると、熱けいれんといってこむら返りが起こったり手足の筋肉がピクピクする、しびれるなどの症状が現れます。
熱中症の中等症では頭痛や吐き気、体のだるさが現れることがあります。
いずれも体内の水分や塩分が不足することで血行が悪くなったり、体の熱を外に逃がそうと皮ふの血管が広がる代わりに全身を巡る血流が減り、結果として脳への血流が少なくなることで起こったりする症状です。
熱中症にならないようにするためには
健康な体づくりを目指しましょう
３つの要因にもあったように熱中症になるかならないかは体の状態に大きく関わってきます。簡単に言ってしまえば、健康であればなりにくく不健康であるほどなりやすいと言えます。
暑さに体を慣らすためにも、オフィスワーカーの方であれば屋外での運動を行っていただきたいところです。軽めの運動で結構なので、お散歩やウォーキング、ラジオ体操などを行い汗をかくことのできる体を作りましょう。
また、睡眠や食事も重要です。十分な睡眠時間を確保し栄養バランスのとれた食事を摂るようにしましょう。
健康の基本、運動・栄養・休養（睡眠）この三本柱を意識して日々の生活を送っていただくことが熱中症を遠ざけることにつながります。
こまめな水分と塩分の補給
これを欠かすといくら健康な体づくりをしていても熱中症のリスクは高まってしまいます。
気をつけていただきたいのは、水分だけをとることです。お水だけを飲んでいると体の中の塩分の濃度が薄まってしまいます。汗をたくさんかいて、ただでさえ体内の塩分が出ていっている中でお水だけを飲むことで、体は水を排出して塩分濃度を調節しようとします。調整方法は排尿です。おしっこで水分を体外に出してしまうので、結果として体は脱水状態になるのです。
なので、このような場合ではお水はしっかりと飲んでいるのに実際は脱水状態となり熱中症のリスクが高まってしまうのです。
そこで大切なのが塩分の補給です。一番簡単な摂取方法としてはやはりスポーツドリンクです。飲み物がお水の場合は、塩飴やタブレット、梅干しなどを一緒にとるといいです。
簡単手軽に作れる食塩水の作り方をご紹介しておきます。
1リットルのお水に対して1〜2グラムの食塩を加えて混ぜれば熱中症対策食塩水の完成です。暑い時期の長時間の運動やお仕事をされる場合は、エネルギー補給のために糖分も一緒に加えることをしていただければと思います。
もしも熱中症になってしまったら
日陰やエアコンの効いた部屋など、涼しいところに移動し横になりましょう。脳に血液が行くように横になった際に足元を高くするとなお良しです。
体の表面近くにある太い血管を冷やしましょう。保冷剤や冷えているペットボトルをタオルでくるんで、首すじや脇の下を冷やすようにしてください。
自分で水分補給ができるようであれば、スポーツドリンクやなければ手製の食塩水を飲みましょう。
少し休んでも回復しない、自分で水分補給ができない等があれば救急車を呼ぶことを含め、迷わず医療機関を受診するようにしましょう。
最後に
いかがだったでしょうか。熱中症がどのようなものかが分からなければ体のだるさや頭痛、吐き気などの症状があっても見過ごしてしまうかもしれません。
知識として知っておくことでご自身や周りの方が熱中症になった際に適切に対処できる可能性が高まります。
また、日頃から健康に気をつけることで熱中症を防ぐことが可能です。まだしばらく梅雨も続きますしこれからどんどん暑くなってくるので、今回の内容を参考にしていただき健康に楽しくこの夏を乗り切っていただければと思います。
熱中症ではないだろうけど体がだるい、頭が痛くなることが多い、などのお困り事がありましたらお気軽にご相談くださいませ。
（監修：柔道整復師 山下 暢士）
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