もしかして何かの病気?腰痛があり便秘でお腹が張っている そんな時は何科にいくべきか


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こんにちは。大阪市中央区谷町六丁目にあります、ヤマシタ整骨院院長の山下です。

 

今回は便秘やお腹の張りと腰痛について書いております。腰痛だから便秘になるのか、お腹が張っているから腰痛になるのか、はたまた何かの病気なのかと、不安にお思いの方もおられるかもしれません。

 

もし、便秘やお腹の張り、腰痛にお困りでしたらお時間のあるときにでもご覧いただけますと幸いです。

便秘やお腹の張りと腰痛の関係性

便秘がもとで腰痛は起こるのか?

結論から言いますと、便秘が原因で腰痛が起こることがあります。さらに言うと、逆のパターンで腰痛があるために便秘になる可能性もあります。

 

まず、便秘が原因で腰痛が起こる場合について説明していきたいと思います。

 

便秘とは無縁の方からすると、便秘=腹痛というイメージはあっても腰痛が起こるとは思わないですよね。もちろん、便秘の方全員が腰痛になるということではありませんが、便秘が慢性化している方の中には腰痛でお困りの方がおられるのも事実です。

 

では、便秘であることの何がよくなくて腰痛が起こっているのでしょうか。

 

便秘を辞書で引いてみました。そこには、【通じがないこと。大便が長い間、腸に溜まって排便に困難をともなう状態。ふんづまり。】と書かれていました。

 

便秘だと便だけではなくガスも発生しやすくなります。長く滞留した便と発生したガスによって、体の内側から外方向に向かって圧力がかかることになります。その内側からの圧力でお腹が張ったように感じたり、血行不良や筋肉の緊張が起こり結果として腰が痛くなることがあるのです。

 

逆に腰痛があることで便秘になる場合も

まず、腸と自律神経のお話からさせていただきます。便秘というのは大腸の働きが悪く、便を送り出す動きが鈍っている状態なのですが、その大腸の働きをつかさどっているのが自律神経です。自律神経が大腸の働きをコントロールしているので、便秘だからといって自分の意思で「大腸よ、動け!」と動かせるわけではありません。

 

自律神経には交感神経と副交感神経の2種類があります。ざっくり言うと、交感神経はスイッチオンの活発モードで副交感神経はスイッチオフのリラックスモートの時にそれぞれが優位に働きます。なので、日中にあくせく動き回っている時は交感神経が、夜帰宅後にお酒でも飲んでまったりしている時は副交感神経が優位に働いているというわけです。

 

便秘に関していうと、交感神経が優位のときは腸の働きは鈍くなります。逆に副交感神経が優位のときには大腸の働きは良くなり、便を送り出そうとする動きが活発になるのです。

 

慢性腰痛がある方はストレスや不良姿勢、体のゆがみなどから自律神経が乱れている場合が多くみられます。そういった方は交感神経と副交感神経の切り替えがうまくいかず、1日のうちで交感神経優位の時が長くなってしまっています。その結果、便秘になってしまうことがあるということです

 

便秘が先?それとも腰痛が先?

便秘も腰痛もどっちもある、という方からすると「便秘と腰痛、私の場合はどっちから来ているの?」と不安に駆られてしまうかもしれません。

 

それに、便秘か腰痛どちら発信かによって手をつける順番が変わってきますよね。例えば、便秘が原因で腰痛が起こっているのであれば、まずは便秘をどうにかすることを考えなければいけません。

 

そういった観点からも、便秘が先か腰痛が先かを見極めたいところです。どちらが先が判断するのは簡単です。というのも、便秘と腰痛が同時に起こったという方はほぼおられないのではないかと思います。大抵は「以前から便秘気味で〜。」、「学生時代に腰を痛めてから慢性的に腰痛です。」など、どちらかが先に起こっていることが多いと思います。

 

一つの例として現在、便秘と腰痛どちらにもお困りで、10年ほど前から腰痛があり、便秘になったのはここ最近という場合は腰痛起因での便秘ということになるので、まずは腰痛から手をつけていただければと思います。逆パターンの方は便秘から対処するのが最善でしょう。

 

 

 

便秘気味の50代女性 整体治療でお腹の張りや腰痛がなくなったお話

肩こりよりも腰痛のほうが気になるように

腰痛にお困りで来院された50代女性患者さまのHさん。谷町六丁目にある会社にお勤めで、お仕事帰りに寄れるところを探されていたところ当院を見つけていただきご連絡くださいました。

 

Hさんのお仕事のほとんどはデスクワークで、もともとは腰痛よりも肩こりのほうが気になっていたそうですが、当院に来られる2〜3週間ほど前から腰が痛くてそちらのほうが気になりだし座っているのもしんどいとのことでした。

 

腰痛に加えお腹の張りがあり便秘気味に

このままでは仕事に差し支えるかもとの思いから、整骨院の受診を決められたそうです。初診時に詳しくお話を聞かせていただいた中で気になったのは、お腹の張りでした。Hさんは「こちらで言っていいのかわかりませんが…、」と前置きされたうえで最近はお腹の張り感もあるし少し便秘気味だということをおっしゃっていました。

 

Hさんは本来は便秘とは無縁で毎日快便とのことなのに、最近は便秘気味だというのが引っかかったのでさらにお話を聞かせていただくことに。そうすると、お仕事面ではお変わりはなかったのですが私生活で大きな変化があったようです。それこそ、腰が痛くなる少し前に愛犬が亡くなってしまったとのことでした。

 

約12年間、家族の一員として一緒に過ごしてきたワンちゃんが亡くなってしまったことが大きな精神的ストレスとなり、そのことで自律神経が乱れたことで今回のHさんの腰痛や便秘を引き起こしたものと推測できます。

 

自律神経の乱れを整えましょう

問診を終えた時点ではストレスが原因だと思っていましたが、いざお体をチェックさせていただくとバランスが崩れフラフラしているような状態でした。体の芯に力がこもっておらず、体の前後・左右のバランスが均等になっていませんでした。

 

明らかに心身ともに弱っている状態です。なので、治療としてはお体のバランスと自律神経の乱れを整体にて整えていきます。さらに細胞を活性化させる治療機器を使用することでお体そのものを元気にさせるとともにこの機器も自律神経の乱れを整える効果があるので、整体治療との相乗効果が期待できます。

 

初回の治療後からフラフラ感がかなりなくなり芯にしっかりと力が入るようになりました。治療前に行った検査を施術後にも行ったところ、「あっ、最初と全然違う、フラつかないしお腹の張りもマシです!」と驚かれていました。お腹の張りに関しては、施術中にトイレに行かれたりガスが出たわけではないのですが、体のバランスが整ったことや腰周辺や深層にある筋肉がゆるんだことで楽になったのでしょう。

 

初回の施術後、問診の際におつらいことを思い出させるかたちになってしまい申し訳ないことをしてしまったのでお詫びの気持ちをお伝えしましたが、「先生に聞いてもらって泣いたら気持ちが軽くなりました。」と言っていただけたのがせめてもの救いでした。

 

時にはこのようにご本人にとってつらいことや悲しいことなどもお話いただかないといけない場合もあります。しかし、そういった部分に改善のためのヒントや答えが隠されているかもしれないのです。

 

回をおうごとに改善していき

Hさんは、2回目以降も初回に立てた治療計画通りに来ていただき、回を追うごとにバランスが良くなっていき心身ともにパワーがみなぎるようになりました。腰痛とともに訴えられていた便秘もいつの間にか以前の毎日快便状態に戻り、肩こりもあまり気にならなくなってきているとおっしゃっていました。

 

現在は毎日を快適に過ごしたいとの思いから、月に1回のメンテナンスに来られていますが施術中の何気ない会話の中で、もう少ししたら新しい家族(ワンちゃん)を迎え入れようと思っておられるというのを教えてくださいました。

 

 

お腹の張りや便秘、さらに腰痛がある場合、何かの病気!?まず向かうべきは何科?

こんな時は消化器内科へ

慢性的に腰痛がある方がこれまでお腹の張りや便秘がなかったのにもかかわらず、急にそういった症状が起こったら何かの病気ではないのかと心配になりますよね。

 

先述したように、もともと慢性腰痛がある方が便秘に、また便秘の方に腰痛が起こった場合でそのほかに特に気になる症状がなければいいのですが、もし以下のようなことがあればすぐに消化器内科を受診するようにしてください。

 

・お腹が激しく痛む

・発熱

・吐き気

・しびれ

・血便

 

便秘や腰痛とあわせて上記の症状があれば、大腸の潰瘍や腹膜炎、痔や女性では婦人科系の疾患など病気の可能性も考えられるのでなるべく早く病院に行くようにしましょう。

 

便秘を解消するためには

人間は生命を維持するために食事をするわけですが、体に食べ物を取り込み栄養や水分を吸収したあとの残りカスは体外に出さないといけません。”摂って出す”、この流れがうまくいかないと色々なところに不調をきたしてしまいます。

 

長年便秘にお悩みの方はこれまでに色々と試されていることと思いますが、再度基本に立ち返ってみてはいかがでしょうか。

 

①食事 耳にタコができるほど聞かれているでしょうが、やはり食事の内容は大切です。食物繊維や腸内環境を整える作用のある乳酸菌やオリゴ糖、脂質を摂るようにしましょう。

食物繊維には水溶性と不溶性といって、水に溶けやすいか溶けにくいかの二つがあります。水溶性食物繊維は便を柔らかくしてくれます。また、腸内の善玉菌を増やします。不溶性食物繊維は便の量を増やしたり、便を送り出すための大腸の動きを良くしてくれます。

水溶性食物繊維を多く含む食材は海藻類やこんにゃく、オクラや山芋などです。不溶性食物繊維は大豆やゴボウ、キノコ類、キャベツやリンゴなどに多く含まれています。

 

ダイエット中の女性はもしかするとあまり摂らないようにしているかもしれませんが、脂質も適度に摂ったほうがいいです。脂質に含まれる脂肪酸は大腸を刺激してくれますし、油で便の滑りも良くなります。

 

②運動 体を動かすことで内臓の働きも良くなります。また、大便の際にきばるにしても腹筋や背筋、体幹の筋肉がしっかりとしているに越したことはありません。運動習慣を作ることは簡単ではありませんが、ウォーキングやストレッチなど軽い運動でいいので少しづつ体を動かしてみてください。

③ストレス ノンストレスの方はいいのですが、お仕事や私生活でストレスが多い方はうまい具合に発散して溜め込まないようにしましょう。先述しましたが、ストレスが多すぎると自律神経が乱れて便意をもよおすリラックス状態になりにくくなります。そうならないようにするためにも、趣味の時間を取る、体を動かす、お風呂に浸かる、歌を歌う、友人とおしゃべりする、などなんでもいいのでご自身に合ったストレス解消法を実践していただければと思います。

 

最後に

いかがだったでしょうか。今回は便秘と腰痛の関係についてお伝えさせていただきました。便秘が先にしろ腰痛が先にしろ、格段に多い症状というわけではありませんが一定数、お困りの方がおられるのが実際のところです。

 

この度の内容がそんな方々のご参考になれば幸いです。もし、腰痛起因の便秘にお困りでしたら一度当院までご相談くださいませ。

 

(監修:柔道整復師 山下 暢士)

 


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