歳を重ねると膝が伸びにくくなるのはなぜ?伸びにくいまま過ごすことのデメリットとは

こんにちは、大阪市中央区谷町六丁目にあるヤマシタ整骨院院長の山下です。

今回は膝に関してのブログとなります。

 

ある程度の年齢になり「なんだか膝が伸びにくくなってきたなぁ」、そのように感じている方もおられるのではないでしょうか。

 

当院でも膝が伸びきらない患者さんが散見されます。

 

ということで、高齢になると膝が伸びにくくなる原因について解説していきたいと思います。

 

意外と膝が伸びていないことに無自覚な方もおられますので、自覚されている方もそうでない方もぜひ最後までお読みください。

 

歳を重ねると膝が伸びにくくなる原因とは

膝が伸びにくい方の中には痛みのある場合とそうでない場合がある

「上向きで寝て脚を伸ばすと膝が伸びきっていないのがよくわかる。」

「膝が伸びにくいからなのか、立っていると太ももの前がすぐ張ってきます。」

「長く歩くと膝だけでなく腰まで痛くなってきます。」

上記は当院の患者さんから聞いたお言葉です。

 

膝が伸びにくい、完全に伸びきらない、とこれだけを聞くとそこまで大変な風に思われないかもしれません。ですが、膝が伸びにくくなってしまっている多くの方が普段の生活の中でのお困りごとがあったりします。

 

そして主に60代以降で膝が伸びにくい、完全に真っすぐに伸ばせない、という状態に陥っている方が割と多くいらっしゃいます。

 

ご自身はそうでなくても、ご家族や友人、同僚のなかにはいる、そのような方もおられるかもしれませんね。

 

膝が伸びにくい方の中には2種類あり、痛みを伴うものと痛みがない場合とに分けられます。

 

現在膝が伸びにくく痛みのない方でも、将来的には痛みを伴うようになってくる可能性があるのでそのあたりも踏まえ原因についてお伝えできればと思います。

 

歳を重ねると膝が伸びにくくなる原因

結論から申しますと、変形性膝関節症の方に見られる症状となります。

 

若い方で膝が真っすぐ伸びないとなると、また違った原因や可能性が考えられますが高齢の方で膝が伸びにくいと訴えられる場合は、そのほとんどが変形性膝関節と言っても過言ではありません。

 

ではなぜ変形性膝関節症では、膝が伸びにくくなってしまうのでしょう。

 

関節軟骨のすり減りと変形

膝関節にある軟骨がすり減り、そのクッション機能の働きが弱くなったり骨同士が直接こすれ合うことで痛みや炎症が起きます。この軟骨の摩耗により関節の形が変形し、伸びにくくなってしまうのです。

 

関節の炎症と腫れ

軟骨のすり減りが炎症のもとにもなりますが、それ以外では歩きすぎたり膝の屈伸動作をたくさん行なったりすることで関節に炎症が起こります。炎症がひどい場合、腫れも伴うのでそうなると動きが制限され、膝の伸びにくさにつながってきます。

 

・筋肉の過緊張や拘縮

変形性膝関節症では正常な膝と比べ安定性に欠けます。その不安定さをカバーするために膝周囲の筋肉が過緊張するのです。要は、筋肉で無理に膝の安定性を保とうとするわけです。必要な行為ではあるものの、それが逆に関節の動きを妨げることとなり、膝が伸びにくくなってしまいます。

 

・骨の変形や関節のズレ

膝関節の軟骨が減って関節が不安定になると、骨の変形やズレが生じることがあります。そうなると、膝を完全に伸ばすのが難しくなります。

 

これらの要因が組み合わさることで変形性膝関節症の方は膝が伸ばしにくくなり、状態によっては日常生活での動作にも支障をきたす場合があります。

 

変形性膝関節症以外で膝が伸びにくくなる場合

・膝蓋下脂肪体炎

膝のお皿の下に位置する脂肪組織が膝蓋下脂肪体です。これは膝関節にある軟骨と同じような役目があります。関節にかかる負荷を吸収したり摩擦を軽減する等の役割を果たします。

この組織が何らかの要因により炎症を起こした状態が膝蓋下脂肪体炎です。炎症が起こった際は、膝の前面の痛みや腫れ、熱感に加え動きが制限されることもあり、曲げ伸ばしがしづらくなることがあります。

 

・靭帯や半月板、軟骨の損傷

膝関節を構成している靭帯や半月板、軟骨、これらをスポーツや事故によって損傷してしまうと、膝を伸ばしにくくなる場合があります。

 

・関節のズレや歪み

上記の内容と繋がりますが、膝関節の構成要素である靭帯や半月板、軟骨などに異常があると、膝の安定性が低下し関節のズレや歪みが生じ、結果として伸ばしにくくなることがあります。

 

・筋肉が硬くなっている

痛めたり病的なものでなく、単純に太ももや裏ももなどの膝周辺の筋肉が硬い方は膝が伸ばしにくくなることがあります。

 

・疾患に起因するもの

たとえば関節リウマチや骨腫瘍、痛風などの疾患がある場合、膝の伸ばしにくさが起こることがあります。

 

 

膝がまっすぐ伸びないまま過ごすことのデメリット

膝が伸びなくても痛みがなければいいのでは?

膝がまっすぐに伸びなくても痛みがなければ別に問題ないのでは?とお考えの方もおられるかもしれません。

 

ですが、そんなことはありません。

 

膝が伸びにくい、まっすぐに伸ばせない、そのような状態でお仕事や日常生活動作を繰り返していると、体にとってはあまりよくありません。

 

では、具体的にどのようによくないのかをご説明していきます。

 

膝がまっすぐに伸ばせたほうがいい理由

膝の関節はまっすぐに伸ばした状態がもっとも安定するのです。折り畳みのキャンプ用チェアや会議室にある脚を折りたためる長机をイメージしてみてください。

 

あれらの脚を完全に伸ばしきらずに中途半端な伸ばし具合のまま使うとどうなりますか?少し負荷をかけただけで、形を維持できずに崩れてしまいます。

 

膝関節も同じです。自分の体重を楽に支えようと思うとやはり膝は完全にまっすぐに伸ばせないといけないのです。

 

膝がまっすぐに伸びないことによるデメリット

普通に立っているところを想像してみてください。実際に立って検証してみてもらってもいいです。そこから少しだけ膝を曲げた状態でそのまましばらく立ち続けてください。

 

どうですか?前ももの下部やその周辺の筋肉は硬く緊張していませんか。そうです、大袈裟にいうとスクワットをしているような状態になるのです。

 

そんな状態で一日中過ごしたとすると、筋肉や靭帯などはかなり疲弊しそれが常態化していくとどんどん硬くなっていく一方です。

 

そうなる膝は余計に伸びにくく、また曲げにくくなり悪循環です。

 

さらに膝だけの問題に留まらず、腰や股関節などにも影響を及ぼすことも考えられます。

 

というのも、膝が伸びきらない状態で立ったり歩いたりするのは正常の体の使い方ができていないということになります。

 

そのような場合では、必ずと言っていいほどどこかにひずみが生じます。膝の場合、それが出やすいのが股関節や腰です。

 

膝が悪いから股関節や腰で動きをカバーするようになり、やがてそこらにも痛みが出てくることが考えられます。

 

先述したように、膝関節はまっすぐ伸びている時が一番安定しているので、逆に少し曲がった状態では不安定ということです。

 

不安定さを補うためには、膝周辺の筋肉や腱、靭帯を緊張させ安定性を得ようとします。いわゆる代償機能が働くわけです。

 

そうなると、やはり悪いサイクルができあがってしまいます。頑張りすぎている膝はやがて悲鳴を上げて、痛くなかったとしても痛みが出てくるかもしれないし、以前より伸ばしにくくなってしまうかもしれません。

 

このようにしてだんだんと膝の状態が悪化するとともに、生活の質も下がっていってしまうのです。

 

 

最後に

いかがだったでしょうか。膝痛にお悩みの方はたくさんおられます。そのなかで、膝がまっすぐ伸びないと訴えられる方も少なくありません。

 

年配の方の多くは変形性膝関節症ですが、中には単に硬いだけの方や別の疾患の場合があったりします。

 

変形性膝関節症で膝が伸びにくい場合、その方の膝の状態によっては計画的に施術を行うことでまっすぐに伸ばせるようになることもあるし、変形が進んている場合は難しいこともあります。

 

とにかく個々の膝の状態によって、というところが大きいので膝を伸ばせるようにしたい、という方は一度当院までご相談ください。

(監修:柔道整復師 山下 暢士)


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