こんにちは。大阪市中央区谷町六丁目にありますヤマシタ整骨院、院長の山下です。
今回は肩こりからくる頭痛に有効なセルフケアをご紹介したいと思います。肩こりでお悩みの方のなかには肩だけにとどまらず背中のほうまでコリがひどい場合や首や後頭部、頭全体がコリ固まってしめつけるように痛い、という状態にまでなってしまっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
当院にもこのような患者さまはたくさん来院されますがみなさん一様にお顔や姿勢からもかなりの疲労や日々の大変さが伺えるようです。
今回お伝えする内容が少しでも毎日お忙しくされている方のためになれば幸いです。お時間の許すときにお読みくださいませ。
じっとしているのが原因!?緊張型頭痛
さて、みなさん頭痛と聞いて一番に出てくるのは片頭痛ではないでしょうか。では、肩こりからくる頭痛とは一体どういったものなのでしょう。それは、緊張型の頭痛です。あるデータによると日本人の起こす頭痛のなかで片頭痛よりも緊張型頭痛のほうが多いそうです。そして15歳以上の日本人の５人に１人がこの緊張型頭痛だとも言われています。
これだけお悩みの方が多い緊張型頭痛ですがなぜこれほどまでに多くなったのかを考えていきましょう。みなさんはなぜだと思いますか？僕が思うにあまり動かずにじっとしてできる仕事が増えたからではないでしょうか。そう、その代表的な仕事がデスクワークです。かなーりさかのぼって縄文や弥生時代から見てみるといつの頃からか体を動かさずに椅子に座っての書類仕事やパソコン仕事が主な人たちが増えたことが緊張型頭痛にお悩みの方が多くなった大きな要因の一つだと言えます。
昔むかしは体を動かして狩りや採集、少し時代が変わっても農業や漁業、山仕事などをしないと食べていけないので否が応でも生きるために体を動かしていたわけです。なので、この頃の人たちには緊張型頭痛なんてものはなかったのかもしれませんし、あったとしても今程ではなくほんとにごく少数だったのではないでしょうか。
それほどにじっとして行う仕事が体に大きな負担となり現代人の多くが悩む緊張型頭痛を引き起こす要因になっていると言えます。みなさんも座っている時間やじっとしている時間が長いとなんとなくよくないというのはおわかりかと思いますが、なぜそれが緊張型頭痛につながるのでしょう。
座位が長くなると正しい姿勢を維持していた筋肉が疲労し、だんだんと姿勢が崩れてきます。その状態のまま姿勢が固定化されると筋肉の活動に偏りが出てきて血流も悪くなります。筋活動に偏りがあるままでさらにお仕事なり作業を続けることで広範囲にわたり筋肉は緊張し硬くなります。結果として腰や背中、肩まわりや首〜頭と全体的に筋肉にこり感やハリ感が出てきたりひどい場合は痛みやしびれ症状が現れることもあります。こういった状態の際、特に頭に強いこり感やしめつけ感が現れるのが俗にいう緊張型頭痛ということになります。
では、ここからは緊張型頭痛に効果的なセルフケアをご紹介していきたいと思います。
緊張型頭痛にお困りの方の多くは背面の筋肉が引き伸ばされ逆に前側が縮こまっている場合がよく見受けられます。この状態では前面と背面の筋肉の伸縮具合がアンバランスになっているので、そのアンバランスさを改善する方法をお伝えいたします。
タオル枕で首まわりの筋肉をゆるめてリラックス
①まずはバスタオルを用意してください。バスタオルを半分に畳みさらにまた半分に畳んだところから芯を作るように硬めにグルグルと巻いていきます。まずは一旦、巻いた部分の直径が大体７〜８cmになるようにします。
②床に上むきで寝転び①で作ったタオル枕を首の下にくるようにセットします。この時に枕が高すぎないかチェックしましょう。高すぎると首の後ろ側や背中の筋肉が引き伸ばされてリラックスするどころが逆に緊張してしまいます。目安としては眉間あたりと床が平行になるようにしてください。枕が低い場合はもう少し巻いていただき、高い場合は巻いた部分を少し伸ばしご自身に合うように微調整してください。
③枕の高さがバッチリになりましたら、再度上むきになり首の下に枕を敷きましょう。腕は体の横に軽く広げて掌が上を向くように。目を閉じてゆっくりと深呼吸を繰り返しおこないましょう。そうすることで自律神経が整い血流が良くなり、さらに筋肉はゆるんでいきます。同時に頭の中で硬いチーズがとろけてフニャっとなったり、水の上をプカプカと浮かんでいるようなイメージを作るとさらにリラックスできると思います。
まとめ
いかがだったでしょうか。デスクワークの方だけにとどまらずたくさんの方が大変な思いをされている緊張型の頭痛ですが、今回ご紹介したセルフケアで少しでも楽になっていただければ嬉しく思います。とても簡単な内容ではありますが意外と効きますのでぜひ試してみたください。肩や首、頭の筋肉が緊張状態から解き放たれますよ。
（監修：柔道整復師 山下 暢士）
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