こんにちは。大阪市中央区谷町六丁目にあります、ヤマシタ整骨院院長の山下です。
今回は股関節について書いております。
股関節が硬くてあぐらがかけない、またあぐらをかこうとすると痛くてできない、そういった方もおられるのではないでしょうか。
今回の記事があぐらが少しでも楽にかけるようになりたいとお思いの方のお役に立てるかもしれません。お時間のある時にぜひ最後までご覧くださいませ。
股関節が硬くてあぐらがかけない またかくと痛いのはなぜ その原因とは
股関節が硬くてあぐらがかけないのはなぜ？
・あぐらがかけないので座敷での飲み会がきつい
・一応かけるけど脚の付け根がすごく痛い
・股関節が硬すぎてあぐらをかこうとするとほぼ体育座りのようだ
普段の生活で特に困ることはないけど、いざあぐらをかこうとすると硬くてできなかったり痛くてかけない、そんな方もおられるのではないでしょうか。
当院の患者さまの中にも特に中年以降の男性に同じようなお話をされる方が結構おられます。
では、股関節が硬くてあぐらがかけない、かこうとすると痛い、このような場合の原因は何なのでしょうか。
股関節が硬くてあぐらがかけないの筋肉の硬さに起因する
結論から言いますと、筋肉の硬さにあります。
股関節は肩の関節と同じように動きの自由度が高い関節となります。動きの自由度が高い分、関節部分の固定の多くを筋肉に頼っています。
ということは、関節を安定化させるための股関節まわりの筋肉が硬くなってしまうと動きが悪くなり結果としてあぐらがかけないということになるのです。
股関節周辺の筋肉が硬くなってしまうのはなぜ？
では、股関節まわりの筋肉が硬くなってしまう要因にはどんなものがあるのでしょう。
一つに長時間の座位があげられます。お仕事柄によっては一日の中で座っている時間が長い方がおられるかと思います。そのような場合、単純に顔関節を使うことが少なくなり股関節まわりの筋肉は硬くなってしまいます。また、長期的にみると股関節を使うことが少ないことで筋力は弱くなります。筋力が弱まると弱い筋肉で関節の安定を図るために反射的に硬くなってしまうのです。
もう一つに、使い方の問題があげられます。要は普段の歩き方、または走り方がよろしくない場合です。長年の歩き方・走り方にクセがある方の中にはそれが原因で股関節まわりの筋肉に負担がかかり硬くなってしまっていることがあります。
筋肉量や筋力のバランスが悪いことで股関節が硬くなっている方もおられます。例えば太ももの前と裏側の筋量や筋力のバランスがあまりにも悪いと、股関節や骨盤、腰の動きにも影響してきます。要は、体に負担の少ない使い方ができずに結果として股関節にも多くの負担がかかり硬くなってしまいます。
股関節が硬くあぐらがかけないので座敷で過ごすのがつらい患者さま
お勤め先が谷町六丁目の患者さま ギックリ腰でご来院
ギックリ腰で来院された50代の男性患者さまのTさん。お勤めの会社が谷町六丁目にあり会社近くで整骨院を探されていたところネットで当院を見つけていただきご連絡いただきました。
Tさんのお仕事はほとんどがデスクワークで、イスから立ち上がろうとした時に腰をグキっとやってしまったということでした。
これまでにも3〜4回ギックリ腰をやったことがあり、普段もたまに腰が痛くなることがあるそうです。
そんなTさん、これまでのギックリ腰の際はいずれもご自宅にいる時に発症しており初めてのときは整形外科へ行かれ2回目以降は自宅近くの整骨院に通われたそうです。
ギックリ腰で腰がまっすぐ伸びません
今回のギックリ腰、Tさん的には中程度とのこと。お体を診させていただくと、腰がまっすぐ伸びずに腰やお尻、背中の筋肉まで緊張しこわばっている状態でした。
体の状態はともかくとにかく痛みが強いので長々と問診や検査をしているとTさんがおつらいだけなので早々に施術を行っていきましてた。一応、ご自宅近くの整骨院での施術方法を伺いつつ、「先生におかませします。」と言っていただけたので整体を施していきました。
ギックリ腰で痛みが強いので、とにかく体に普段が少なく極力痛みが出ないように、さらには短時間で済むように進めていきました。
股関節が硬いことと腰痛とは関係する？
Tさんがこちらにお任せいただいたこともありギックリ腰は2回の施術で改善しました。2回目の施術中にTさんからこのようなことを聞かれました。「股関節が硬いのが腰によくないとかありますか？」と。
なぜそのように思われるのかを伺うと、「若い頃はそんなことなかったのに気がついたらあぐらがかけないくらい硬くなっていました。会社の飲み会が座敷の時はあぐらがかけないのでしんどいんです。」と、このようなお悩みをお持ちでギックリ腰やたまに出る腰痛と関係があるのか気になったとのことでした。
実際問題、股関節が硬い＝股関節まわりの筋肉が硬いということですから、そうなると体を動かす際に硬い股関節を他の筋肉や関節で代償して動かそうとするので腰に負担がかかってきます。
例えるなら、関節が可動しないロボットのプラモデルの股関節を無理やり曲げるようなものです。無理に曲げようとすると股関節部分はもちろんのこと他の部分もミシミシとよからぬ音を立ててヘタをするとバキッと壊れてしまうでしょう。
ギックリ腰改善後は股関節を柔らかくするために通院されています
Tさんに股関節の硬さと腰痛の関係をお伝えすると、これから先の腰のことを考えて股関節を柔らかくしたいと申し出がありました。
股関節まわりの筋肉を柔らかくすることで、よりTさんのお体の状態が良くなるのは間違いないのでギックリ腰改善後も定期的に通院していただいています。
こちらでの施術と自宅でできるセルフケアにも取り組んでいただき、当初に比べかなりあぐらがかけるようになってきています。
今後、ギックリ腰にならないようにまたあぐらがすんなりかけて座敷での飲み会が苦ではなくなるようにサポートさせていただきます。
股関節をあぐらがかけるように柔らかくするためには
動かさないことで硬くなっている筋肉にはまずは歩くことから始めましょう
まずは、少しずつでいいので動かすようにしていきましょう。普段からよく動いておられる方はのちほどご紹介するストレッチに取り組んでいただくとして、日常的に座っている時間が長い方に関しては1日の中で少しでも股関節を動かす時間を作るようにしてみてください。
では、具体的になにをすればいいのかというと歩くことをしていただきたいのです。先述したように普段座っている時間が長い方は、要は動かさないことで股関節が硬くなっているわけです。
ですから、いきなりあれやこれやと難しいことに取り掛かるよりもまずは歩くことで股関節を動かすようにしましょう。歩くことで硬くなった股関節まわりの筋肉を動かし少しずつ目覚めさせましょう。
股関節を柔らかくするストレッチ
・ベッドや床に両脚を伸ばして仰向けになります。
・左の太ももを胸に近づけるように引き寄せます。
・引き寄せられるところまで引き寄せたらそこから脚を外側に開きます。
・外側も開けるだけ開いたら最初の両脚を伸ばした状態に戻します。
・上記の動きを一つずつ止めるのではなく連続して動かすようにしてください。（要は肩回しの股関節バージョンです。）
・反対の脚も同じように行いましょう。
・脚を外側に開いた際に反対の腰やお尻部分が浮かないように注意しましょう。
最後に
いかがだったでしょうか。普段そこまで困ることもないけど硬かったら硬いで不便なこともある股関節の硬さ。
しかし、股関節も硬すぎると腰痛や不良姿勢の原因になる可能性があります。そういったことも踏まえるとやはりあぐらがすんなりかけるくらいの柔らかさがあったほうがいいと思います。
今回、ご紹介させていただいたストレッチに取り組んでいただくことで硬い股関節が少しでも柔らかくなれば嬉しく思います。
そして、デスクワーカーの方はストレッチよりもまずは歩く時間を確保していただくところから始めてみられてはいかがでしょうか。
ストレッチを続けてもあぐらがかけるようにならない場合は当院にご相談くださいませ。
（監修 柔道整復師 山下 暢士）
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