こんにちは。大阪市中央区谷町六丁目、ヤマシタ整骨院院長の山下です。
明日からお盆休みの方が多いかと思いますが、当院は明日の山の日も祝日診療いたします。お盆休みは12・13日と2日間のみで来週は火曜日以降毎日受付いたしますので急な怪我や痛み、不調がありましたらお気軽にご相談くださいね。
さて、未だに多くの患者さんから「手は大丈夫ですか?」とご心配やお気遣いをいただくんですが(本当にありがとうございます。)、傷口もかなりふさがり9割ほどといったところでしょうか。※手の傷口?ナンノコッチャ?という方はこちらをそうぞ!
今日は僕の手の状態をお知らせしたいのではなく入院中に担当してくださったドクターや看護師さん、入院前に罹った皮膚科、それぞれで色々と思うところがあったのでそのことについて書いていきたいと思います。
まずはざっくりと入院に至るまでの経緯をお話しすると、7月の3週目の週初めあたりになんとなく左手の親指が腫れてきて、あまり気にすることなく数日間仕事をしているとあれよあれよという間に指がどんどんと腫れてきました。
ただ腫れただけならまだしも炎症がひどくてズキズキするし夜も寝られないくらいでした。
これはさすがにやばいなぁ、と思い病院に行ったのが7月19日(木)。ぶつけたり捻ったりした覚えがないので皮膚科に行こうと決めたんですが、かかりつけの皮膚科がないのでその日用事があり難波に出ていたついでスマホで難波周辺の良さげな皮膚科を探して受診することにしました。
この皮膚科を19日と21日の二日間受診し、21日にかかった時に経過が芳しくないので大きな病院を紹介しますと紹介されたのが警察病院だったわけです。
で、警察病院には21日(土)の午後、救急外来で診てもらったその日に即入院と言われ4泊5日して25日(水)に退院することができました。
退院後は2回通院し、2回目の受診で晴れて担当の先生から「もう大丈夫でしょう!」というお言葉をいただき今に至るという感じです。
でですね、ここからが本題ですが入院前にかかった皮膚科で結構な怒りを覚えた出来事があったのでご紹介させていただきたいと思います。
ここで一つ誤解のないようにお伝えしておきたいのですが、なにもただただ怒りをこの場でぶちまけたいというのではなく、同じように患者さんと接する医療人として逆に学ばせていただいたこと・再認識させていただいたことがありこれからも医療人としてやっていくうえでとても大切なことなので備忘録として記していきたいと思います。
先述した通り、入院前に2回かかった日本橋にある某皮膚科。ビルの空中階のテナントに入っており院内はとても綺麗で受付の女性スタッフの対応も普通に良かったです。
対応も良かった。普通に良かったんです。が、今回一番言いたい怒りの出来事とは別にこの文章を書き進めるうちにちょこちょこと気になった点を思い出したので自分や自院への戒めの意味も込めて挙げていきたいと思います。
まず問診票を書いて受付スタッフに渡すと「そちらに掛けてお待ちください。」と言われたので待合室のソファーに座って待っていると、僕より後に来た患者さんお二人が僕より先に診察を受けられ待つこと約40分ようやく自分の名前が呼ばれ診察室に入るも受付スタッフ、先生ともに「お待たせしました。」の一言もなく僕が先生の向かいの椅子に座るやいなや今度は自己紹介や挨拶も何もなくいきなり問診が始まりました。
というか、そもそも順番が前後する可能性があるのであれば(この皮膚科は予約制ではありません)最初にそう言っておいてほしいと思うのは僕だけでしょうか。受付カウンターにもそういったことを伝えるツールはなにもありませんでした。僕が来た時にはお一人しか待っていなかったので順番通りであれば比較的すぐに診てもらえると思うじゃないですか!
順番が前後する可能性があると最初に伝えられて待つのと、なにも伝えられずに順番が前後するのとでは気持ちの持ちようが全然違ってきますよね。
割とすぐに診てもらえると思っていたのに結果として40分も待つことになりさらにはお待たせしましたの一言もなければちょっとイラッとしてしまいます。イラッとしたのは手がパンパンで何もしていなくてもズキズキして痛かったというのもありますが…。
人間、心や体に余裕がないとちょっとしたことでもイライラしたり怒ってしまったりはたまた落ち込んだりとしてしまうものです。
いきなり色々と愚痴っていますが怒りの出来事は初回診療時ではなく2回目の診察の時にやってきました。
そう、その瞬間はあまりにも突然やってきたのです。
この日は比較的早めに呼ばれ先生の待つ診察室に入り、椅子に腰掛けると先生はまたなにも言わずにおもむろに僕の左手を持ち、巻いてあった包帯とその下にあったガーゼを剥がしました。
そして、腫れた手を見て開口一番「だいぶ膿が溜まっていますね〜。」と。そしてその時は訪れました。
「膿が溜まってますね〜。」の語尾の「ね〜。」あたりでなんの断りもなくガンガンに炎症が起こっていて膿んでパンパンに腫れている僕の左親指を先生は両手で把持して思いきり膿を押し出し始めたんです。
突然の出来事でしたが押された瞬間から猛烈な痛みが走り(なにもしなくても痛いのに)僕は思わず大きな声で「痛い、痛い!」と叫んでしまいました。
それでも先生はなにも言わず表情一つ変えず、僕の体が痛みで仰け反ろうがグイグイと押し続け、その状態がしばらく続いてようやく手を休め「大きな病院紹介するのでそちらに行ってくだい。」と一言。
正直、はっ!?って感じでした。いやいや、病院紹介してくれるのはいいけどその前に言うことあるやろ、的な。一瞬だけですが殺意が湧きましたね。その時はマジでこいつなんなん?って思ってしまいました。
口数が少ない先生なのか何なのかわかりませんが、伝えるべきことを伝えてなさすぎでしょ!
まぁ、この際初診時に挨拶も自己紹介も何もないとかそんなのはもうどうでもいいですけど、患部を触ったり処置をするときにはその前に一声かけるのが当たり前だと思うんですよ。
例えば僕の仕事だったら、患者さんを治療する際に「じゃ、今から〇〇していきます。」とか腰にテーピングを貼る時であれば「腰にテーピングするのでちょっと服をめくりますね〜。」とか患者さんが次になにをされるのかがちゃんと分かるように、そして不安になることのないようにお伝えするようにしています。
よく病院に行かれている方もそうでない方も思い出してみてください。内科にかかって血液検査を受けるでも冬にインフルエンザの予防接種をするでもいいですが、なにも言われずにいきなり注射されたことのある方っていますか?まぁいないと思います。
採血であれば看護師さんが「今から針刺していきますね。ちょっとチクっとしますよ〜。」とか予防接種にしてもなにも言わずにいきなりブスッとはいかれないでしょ!
このようにごくごく当たり前のことだと思うんですが、僕のかかった皮膚科の先生は一切それができていませんでした。
もし逆の立場で僕が皮膚科の先生だったら、「痛みとか腫れはどうですか?」「では、包帯とガーゼ外していきますね〜。」「膿がだいぶ溜まっていますね。これがドバッと出せたら腫れがマシになると思うのでかなり痛いと思いますがちょっと押し出してみます。我慢できないくらいであればすぐにおっしゃってください。では、いきますね。」みたいな感じで逐一お伝えしたり確認したりすると思います。
腫れて膿んでるところをいきなり全力で押すってホント考えられません。ブラマヨの吉田さんじゃないですけどどうかしてるぜ!ってレベルです。
と、なんだかんだ偉そうに言ってますが僕もその辺りのことが完璧にできているかというとぶっちゃけた話、わかりません。僕がやっているつもりでも患者さんからしたらできていない部分があると思われているかもしれません。
ですが、とにかく今回の一件で実際の患者さんの立場を体験することができて良かったです。いい勉強をさせていただいたと考えれば患部をグイグイ押されたことも水に流せ…いや、あれだけは絶対に水に流せませんね。笑
と、まぁ冗談はさておき『人のふり見て我がふり直せ』です。
”完璧”はなかなか難しいかもしれませんが、痛みや不調の度合いが強い患者さんほど気を配りながら不安になったり余計にツラい思いをされることのないように自分の言動に気をつけてやっていきたいと思います。
ちなみに入院した警察病院の担当の先生や看護師さんはみなさん本当に素晴らしくぜひお手本にさせていただきたいと思った次第です。
今回は医療人としての在り方のいいパターンと悪いパターンの両方が体験でき、結果としてどちらもいい勉強になりました。皮膚科の先生のことをかなりdisるカタチになってしまいましたが、患者の本音ということでお許しいただきたいですね。
もう一つ勉強になったのはなんかおかしいなと思ったら放っておかずにちょっとでも早く医療機関で診てもらったほうがいいということです。笑
普段患者さんには「ちょっとでも違和感や痛みがあれば早めに連絡ください。」とか「大事になる前に早めに対処しましょう。」とか言ってるのに…。汗
なので明日からのお盆休み、お体に違和感や痛みが少しでもあれば放っておかずにすぐにご相談ください。
(柔道整復師 山下 暢士監修)
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