こんにちは。大阪市中央区谷町六丁目にあります、ヤマシタ整骨院院長の山下です。
今回は昔から根強いマッサージ機について書いています。
腰痛にお困りでマッサージ機を買おうか迷っておられたり、すでにマッサージ機を使っておられる方にお読みただきたい内容となっております。お時間のある時にぜひ最後までご覧ください。
マッサージ機は腰痛に対して効果的なのか?
マッサージ機にはどんなタイプのものがあるのか
腰の痛さを日々感じながら過ごされていると、少しでも良くしたいとの思いから様々な対処法を試されている方も多いのではないでしょうか。
整形外科にかかる、整骨院や治療院に行く、スポーツジムに入会して運動する、といったものからご自宅でできることであれば、湯船に浸かる、ストレッチや体操をする、などなどたくさんの対処法があり実際にやられているものがあるかもしれませんね。
そんな中、昔から一定の支持を得ているのがマッサージ機ではないでしょうか。
患者さまとお話ししていると、「おばあちゃんの家にマッサージのブルブルマシンありました。」「親が何十万もするマッサージチェアを買ってました。」など、マッサージ機に関する話題が割と出てきたりします。
家電量販店や雑貨店ではたくさんの種類のマッサージ関連グッズが売られていますし、それだけ需要があるということが窺えます。
では、実際にマッサージ機にはどのようなタイプのものがあるのかを調べてみました。
ここでは、腰痛に関係なくマッサージ機全体で見ていくことにしましょう。
・マッサージチェア ローラーやもみ玉で全身くまなくマッサージできる
・ハンディマッサージャー ハンディタイプで手軽にツボ押しや振動でのマッサージができる
・フットマッサージャー 足・脚専用のマッサージ機 足裏やふくらはぎ、太ももをエアバッグでもみほぐす
・マッサージクッション クッションの中にもみ玉が内蔵されている 疲れやコリを感じる部分に当てて使う
・ネックマッサージャー 首専用のマッサージ機 首にかけて使用し、振動やツボ押ししてくれる
・頭皮マッサージャー 頭皮専用のマッサージ機 主に電動タイプと手動タイプがあり頭皮をほぐす
・アイマッサージャー 目専用のマッサージ機 温熱や振動、エアバッグで目の疲れを癒す
・ハンドマッサージャー 手専用のマッサージ機 もみ玉やエアバッグで指や手のひらをほぐす
・フェイスベルト(フェイスマッサージャー) 顔専用のマッサージ機 顔に装着して使用することで顔のこりをほぐす
調べた限りでは大体こんなところだと思いますが、他にもご存知の方がおられましたらぜひ教えてくださいませ。
マッサージ機の使用で腰痛は改善するのか
マッサージ機は慰安やリラクゼーション目的という側面がありますが、実際にマッサージ機を使用することで腰痛は改善するのでしょうか。
まず、ご紹介したマッサージ機のタイプの中で腰痛に対応しているものを挙げていくことにしましょう。
・マッサージチェア
・ハンディマッサージャー
・マッサージクッション
上記のものが腰やその周辺を直接マッサージできるものになるかと思います。
では、これらを使うことで腰痛が良くなるのかと言うと、”良くなる方もおられる”といった答えになります。
なぜこのような答えになるかと言うと、お一人おひとり腰痛が起こっている原因が違うからです。
マッサージ機で良くなる腰痛がどんなものか簡単に言うと、筋肉の疲労や硬さのみが原因になっている場合です。
この場合であれば、マッサージ機で腰やお尻まわりをほぐすことで血流が良くなり筋肉がゆるんで楽になるでしょう。
逆に筋肉の疲労や硬さ以外が腰痛の原因になっている場合はマッサージ機の使用だけで改善させるのは難しいと言えます。
筋肉の疲労や硬さ以外にも腰痛の原因は色々と考えられます。姿勢の悪さや体の使い方のクセ、それによるバランスの崩れ、心因的なところでは当人の性格やストレスなどです。
ですから、例えばストレスが腰痛の原因になっている方がいくらマッサージ機で腰やお尻をほぐしたところで良くはならないという訳です。
逆に腰痛を悪化させかねないマッサージ機の使い方とは
マッサージチェア、マッサージクッション、ハンドマッサージャーのどれにでも言えるのですが、筋肉に強い刺激を与えるような使い方はしないようにしていただきたいです。
例えばマッサージチェアの場合だと、機械自体の“モミ”や“押し”の強さを最大にしたうえで、さらにはご自分で背中を揉み玉に押し付けグリグリして刺激を強くしたりする行為です。
強刺激が好きな方の中には、思い当たる節があるかもしれませんが、このような使い方を続けていると、筋肉は次第に硬くなっていってしまいます。
なぜかというと、痛いと感じるほどの強い刺激は筋肉の繊維を壊してしまいます。壊された筋肉は再生する際に、以前の強さでは壊れまいとより強くなろうとします。強く、といえば聞こえはいいですが、実際は前よりも硬い筋肉になってしまうのです。
仮に腰やお尻をマッサージ機を使い、強刺激を継続して与えていると、筋肉は柔らかくなるどころかどんどんと硬くなっていき、硬くなった筋肉に血管や神経は圧迫され、結果として腰痛はひどくなってしまうことでしょう。
ですから、マッサージ機をお使いになる際は筋肉に強い刺激を与えないようにしていただければと思います。なんなら、物足りないくらいで十分なのです。そのような意識を持って使用されると、腰痛を悪化させてしまうことはないでしょう。
マッサージ機で強刺激 ついついやりすぎて腰痛が悪化してしまった40代男性
慢性腰痛のきっかけはギックリ腰から
腰痛にお困りで受診された40代男性患者さまのAさん。Aさんの奥様がすでに当院に通院されており、奥様のご紹介で来院されました。
Aさんの腰痛は10年ほど前からで、慢性的になるきっかけはギックリ腰だったようです。初めてのギックリ腰を30代前半でやってしまってからというもの、普段から腰に痛みを感じるようになったとおっしゃっていました。
慢性化する要因にも色々とありますが、Aさんの場合は初めてのギックリ腰の際に、治療は行わず2日ほど会社を休んだ以外は特に何もせずに時間薬で治されたとのことでした。確かに時間と共に痛みは取れたかもしれません。しかし、もしかすると痛みをかばって体のバランスがおかしいいまま、それ以降の時間を過ごされていた可能性が考えられます。
現に、数年に1回はギックリ腰になったりしているようで、実際にお体をチェックさせていただいても、重心が偏っておりバランスが崩れた状態でした。
実家と自宅でマッサージ機を使う日々
そんなAさんのご実家には、ご両親が買われた立派なマッサージチェアがあるそうです。それほど遠くないご実家には割と頻繁に帰られるそうで、その度に腰を中心にマッサージされていたそう。
そして、ついにはご自宅でもマッサージが行えるようにと家電量販店でハンディタイプのマッサージ機を買われたそうです。それを買って以降は、毎日のように腰やお尻、太ももの裏などをマッサージされているとのことでした。
さらにマッサージ機に関して掘り下げてお伺いすると、ご実家のマッサージチェアもご自宅のハンディタイプでもかなりの強さで使用されている様子。
マッサージチェアの強さは常に『強』でさらにご自分で揉み玉に腰を押し付けたり、ハンディタイプではAさんがうつ伏せの状態で奥様にお願いして上から機械を押し当ててもらったりと、どちらでも筋肉に対する刺激が強すぎる使い方をされていました。
いつの間にか機械の強さはMAXに
Aさん自身、最初から『強』でやっていたわけではないし腰に良かれと思って使っておられたのですが、使っているうちにどんどんと強さが増していってしまったようです。そうしているうち、マッサージ機の強さと比例するように、筋肉も強く(硬く)なっていき、マッサージ機を当てているだけでは腰痛は良くならないと感じられ整骨院の受診を決められたよです。
マッサージ機使用の適性に関してご説明させていただくと、納得された表情で「あれだけ一生懸命やっていたのにどうりで良くならないはずですね。」とおっしゃっていました。
その後、お体の状態がどのようになっているのかや治療の内容などをお伝えし、施術を進めていきました。幸いにもAさんがキッパリとマッサージ機の使用をやめてくださったこともあり、硬くなった筋肉をゆるめていくように手技を行い、またバランスを戻し重心を整えるために整体治療を行なっていきました。
どちらもマッサージ機での強刺激とはほど遠い刺激の無さですが、Aさんからすると腰を改善させるために刺激はいらないということがわかった今となっては、全然問題ありません。
マッサージ機の使用をやめました
マッサージ機の使用をやめられ、真面目に通院していただいた甲斐もあってとてもスムーズに改善していき、「以前は〇〇の時に痛かったのが痛くなくなりました。」「そういえば、〇〇した時の痛みが出なくなりました。」と体の変化を実感していただきながら良くなっていきました。
現在は、数年ごとになっていたギックリ腰にならないようにしたいとのご希望で定期的に通院され、バランスの調整を行なっております。
マッサージ機は必要なし!腰痛を良くする効果的な方法とは
あなたの腰痛のタイプは次のうちどれ
【筋肉疲労タイプ】
デスクワークや車の運転など、長時間同じ姿勢をしていることが多い、または仕事や趣味などで体(例:かがむことが多く腰に負担がかかる)を動かすことが多い方はこのタイプに当てはまる場合が多いです。
【心因性タイプ】
仕事や私生活での精神的な負担が多い方やちょっとしたことがストレスに感じることが多いという場合はこのタイプ
【運動不足タイプ】
普段から体を動かす習慣がなかったり、昔は運動をしていたがやめて以降なにもしておらず筋肉量が減っている、または少ない方に多いのがこのタイプ
タイプ別の対処法
【筋肉疲労タイプ】
長時間同じ姿勢をしていることが多い方は可能な範囲で動かすようにしましょう。デスクワークの方は仕事に集中するあまり、気がつけば2〜3時間座りっぱなし、なんてことも多いかと思いますが1時間に1回程度は席から立ち上がり体を動かすようにしましょう。
動かすと言っても2〜3分程度でいいので歩いたりその場で伸びや屈伸運動、体を捻ったりとラジオ体操の簡易版みたいなものでいいので、とにかく同じ姿勢を長時間続けないようにしていただきたいのです。
逆に腰や脚を使い過ぎて筋肉疲労を起こして腰痛になっている方は、しっかりと休息を取るようにしましょう。
何ごとも加減が大切です。使いすぎ使わなさすぎ、どちらの場合も筋肉にとっては大きな負担になっています。お仕事の場合は「加減なんてしていられない」というのは重々承知しています。
しかし、ご自身のお体のために使いすぎの場合は休息・休憩をとる、使わなさ過ぎの場合はちょこちょこと動かすことを意識してみてください。
【心因性タイプ】
精神的な負担になっている根本的な原因を取り除ければ一番いいのですが、なかなか難しい場合が多いかと思います。
根本的な解決を図りつつ、まずはご自身なりの発散方法でストレスを溜め込まないようにしましょう。ストレスの発散方法がわからないという方は、ゆっくり湯船に浸かったり、公園を散歩する、大声を出すというのがオススメです。
【運動不足タイプ】
筋肉量の低下や減少は腰痛のみならず体全体にとってマイナスしかありません。かといって、いきなりジムに入会してトレーニングをしてください、というわけにもいきません。(それができる方はぜひそうしてください。)
なので、できることから少しずつでいいので取り組んでみてください。
例えば、極力エスカレーターやエレベーターを使わないようにする、駅まで自転車で行ってたのを徒歩に変える、休日はウォーキングする、など簡単かつついででできるようなことからやってみてはいかがでしょうか。
最後に
どんな道具でも使い方を間違えるとよくない結果をもたらすことはありますよね。マッサージ機も同様、使い方さえ間違えなければ血行が良くなり筋肉もほぐれることでしょう。
なので、先述したように使われる際はくれぐれも強刺激で行わないようにご注意ください。
また、あなたの腰痛が筋肉疲労タイプで軽度の場合はマッサージ機でほどよく筋肉をマッサージすることで改善が望めるでしょう。
しかし、それ以外が原因で腰痛が起こっている場合は、いくらマッサージ機を当ててもなかなか良くならないかもしれません。
その場合は、マッサージ機の強さを強めるのではなくまずは原因が何なのかを突き止めることが先決です。
ここで挙げた、タイプ別の対処法は比較的簡単にできるものばかりですから、ぜひ取り組んでいただき、それでも腰痛が良くならずにお仕事や私生活に支障が出るようであればお早めに信頼できる先生にご相談してみてください。
(監修:柔道整復師 山下 暢士)
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