こんにちは。大阪市中央区谷町六丁目にあります、ヤマシタ整骨院院長の山下です。
今回は高血圧と肩こりの関係について書いております。最近、血圧が高い方やさらには肩こりや頭痛がある方はお時間のある時にお読みいただければと思います。
高血圧が原因で肩こりや頭痛が出現することも
そもそも高血圧とは
『高血圧』、ある程度の年齢以上の方はよく聞くワードではないでしょうか。もしかしたらご自身が高血圧だったり、ご家族や友人、同僚の方がそうだという方も多いかもしれませんね。
また、血圧に関連したテレビやネットのCMもよく見かけます。それほどに身近な病気の一つと言える高血圧とは一体どんなものなのでしょうか。
高血圧を簡単に説明すると、安静時での血圧が高い、または高すぎる状態が続く病気です。
血圧が高いことはわかるけど、高いことの何がいけないのでしょうか。
実際に高血圧の方はお分かり(合併症がある場合は除く)だと思うのですが、血圧が高いから体がツラい、しんどいという自覚症状は特にないのではないでしょか。
では、まず血圧とは何なのかというと、血液が血管を流れることによりかかる圧力のことです。また、血圧を測ったときに上がいくつで下がいくつ、と2つの数値が出ますが上は収縮期血圧(最高血圧)といって心臓が収縮して血液を送り出したときの値で、下は心臓が拡張したときのことで拡張期血圧(最低血圧)となります。
一般的に血圧の診断基準として上が140mmHg以上、下が90mmHg以上で高血圧となります。
血圧を左右する要因は、血流によりかかる血管への圧力だけではなく心臓から送り出される血液の量、血管の太さ、血管の弾力性によって決まってきます。一つイメージしていただきたいのですが、水やりのホースをイメージしてみてください。ホースがつながっている元の蛇口を目一杯開け(=心臓から送り出される血液の量が多い)、ホースの先を指で握り水の出口を狭くすると(=血管が細い)が勢いが増しますよね。これが高血圧の状態ということです。
逆に蛇口をほとんど開けずにホースの先もそのままにし、さらにホース自体も新しくてゴムの弾力性が失われていない、血管や血流がこのホースのようであれば高血圧は縁遠いという状態ということです。
高血圧だと肩こりや頭痛が出る場合がある
高血圧の方、全てが肩こりになるというわけではありませんが、なかには高血圧が原因で肩こりになっている方もおられます。
血圧が高いと自律神経の交感神経が優位に働くことになります。副交感神経が休養モードなのに対して交感神経は活動モードとなります。交感神経優位の活動モードだと、血管は収縮し筋肉は緊張状態になるので、結果として肩がこったり頭痛が起こることがあるのです。
また、違ったパターンとしては何かしらの大きなストレス(交感神経が優位に働き)を受けて、そのせいで血圧が上がり血管が収縮して狭くなり血流が悪くなってしまい肩こりが起こるということも考えられます。
いずれにせよ血圧が高いことによって血流が悪くなることで肩こりや頭痛を引き起こすことがあるのです。
低血圧でも肩こりになる?
まず、低血圧とは収縮期血圧が100mmHg以下、拡張期血圧が60mmHg以下の状態を指します。
もしかすると、低血圧の人のほうが肩こりのイメージがあるという方もおられるかと思います。
低血圧の方に多い症状として、手足の冷え、立ちくらみやめまい、疲労感や倦怠感などがありますが、それらが起こっている共通の要因の一つとして血行がよくないということが言えます。
低血圧の場合は単純に心臓から送り出される血液の圧が弱いということなので、体全体に血液がめぐりにくい状態と言えます。ですから、手足の冷えや疲労感に加え肩こりを訴えられる方が多いのです。
血圧は高くても低くても肩こりになる場合がありますし、そのほかにも様々なリスクが潜んでいるので肩こりだけではなく健康全体のことを考えても血圧は正常値をキープするに越したことはないですね。
高血圧が正常値になり肩こりも改善した50代男性
じっとしていてもツラい肩こりは血圧のせい!?
当院のお近くに勤められている50代男性のAさん。ネットで当院を見つけていただき来院されました。Aさんのお困りごとは肩や首のこりが以前にも増して酷く、じっとしていてもツラいとのことでした。
詳しくお話を伺うと、お仕事は会社の役員をされておりデスクワークはもちろんのこと会議や出張など大変忙しくされている方です。30代半ば頃から肩こりを感じ始め、ポジションが変わり仕事量や責任が増えるにつれて肩こりも酷くなっていったとのことでした。
40代以降は接待など飲みにいく機会が増え、運動を全くしていなかったこともあり体型は変わり体重も大幅に増えてしまったそう。
高血圧に加え高血糖も!ドロドロ血で血流悪化
体重が増えただけではなく健康診断では再検査になる項目もいくつかあり、体調面でも思わしくない結果が続いていたようで主だったところでは高血圧と高血糖をドクターから気をつけるように言われたそうです。
Aさんの肩こりの原因は決して一つではなくいくつかあるのですが、中でも気になったのはやはり内科的疾患です。高血圧に加え糖尿気味のAさんは糖尿ではない方に比べ血液がサラサラではなくドロドロしているはずなので高血圧との合わせ技で余計に血流が悪くなっている状況が推察できました。
例えるならば、細〜いストローに天◯一品のこってりラーメンのスープを流すようなものです。スムーズに流れるイメージはできないですよね。
高血圧も糖尿もひどくなれば合併症も出てくるでしょうし、肩こりのみならず健康のことを考えると生活習慣を見直していただくことは必須です。Aさんご本人は当然ドクターからもその点においては言われてはいましたが、なかなかうまくいっていないとおっしゃっていました。
意を決して食事療法と運動を開始しました
そこで、提案させていただいたのが個別指導です。いわゆるパーソナルトレーナーのような形で食事の内容をAさんとやり取りしたり、運動指導をしたりとライザップ的なことをさせていただきました。(※現在、このようなサービスやメニューは行っておりません。)
Aさんも高血圧や糖尿に関して怖さや危機感をお持ちではありましたが、なかなか自分一人では何をどうしていいのかがわからない状態だとおっしゃっていましたし、かといってパーソナルトレニングに行くのもハードルが高いとのことで、当院で肩こりの施術と並行して僕がトレーナーになってやっていくことになりました。
Aさんご自身も危機感ゆえか、お仕事前や終わりでのウォーキングにも精を出され、接待や飲みの場も必要最低限に減らされ、見る見るうちに体重が減っていきました。当然、体型もどんどんとスリムになっていき周りからも良く言ってもらえるようになり、尚のこと食事に気をつけ運動を頑張るようになりました。
そうなると、血圧も血糖値も徐々に落ちていき施術に加え筋トレやウォーキングの効果もあり、肩こりも早々に改善しAさんも体調がすこぶる良くなったとおっしゃっていました。
初めは血圧や血糖値が心配で始めた食事療法やトレーニングでしたが、見た目も良くなりストレスも解消され、仕事の生産性もアップし、といいこと尽くめの結果となりAさんはもう2度と前みたいにならないと硬く誓っておられました。
高血圧が原因で肩こりや頭痛が出ている方にやっていただきたいこと
高血圧のリスクとは
高血圧がなんとなくよくないというのはわかるけど、具体的には何がどうよくないのかわからないという方もおられるかもしれませんね。
先述した通り、高血圧というのは常に血管に圧力がかかっており血管へ加わるダメージが大きい状態です。そうなると、血管が硬くなるいわゆる動脈硬化が起こりますし、血液をケルヒャーのように高い圧力で送り出さないといけない心臓には大きな負担がかかり続けることになります。
心臓がそれだけ大変な仕事をするわけですからそこに莫大なエネルギーが必要となってくるので、体が疲れやすくなったりもします。
動脈硬化が進行することで、将来的には狭心症や心筋梗塞、脳梗塞や脳卒中、腎機能の低下など様々な病気が発症するリスクが高くなってしまいます。
血圧を下げるためにできることとは
Aさんが実践されたように食事の内容を見直していただくことと運動を取り入れることが一番効果的です。
まず、第一に毎日血圧を計りましょう。当然ですが、計らないことには数値がわかりませんのでお金はかかってしまいますが血圧計を購入しましょう。そして、面倒がらずに毎日決まった時間に計って記録を付けるようにしてください。
続いては食事に関してです。高血圧の方に多い食事のパターンとして、ハイカロリーで塩分を取り過ぎていることが多いです。塩分を取りすぎると、体は水分をため込むようになります。血管内でも同じことがいえるのですが、血液中のナトリウムが増えると同時に水分も増えるので、結果として体内を循環する血液の量が増えることとなり、血管にかかる圧が強くなるので血圧が上がってしまうのです。
塩分は控えめに、と言われるのはそういった理由からです。
また、ハイカロリーで塩分過多以外にも栄養が偏っている場合も多いかと思います。高血圧の方に大切な栄養素としてカリウムが挙げられます。カリウムは体内の余分なナトリウムを排出する作用があるので、取り過ぎた塩分をうまく調節してくれるのです。
カリウムを摂っているからといって塩分をたくさん摂っていいということではありませんが、ただでさえハイカロリーな食事で塩分も多く摂っているうえに栄養(カリウム)まで不足すると、高血圧に拍車をかけることになってしまいます。
栄養に詳しい方は別としてそうでない場合は、まずは以下のようなところを意識して食事をしてみてください。
・お汁系を飲み過ぎない
味噌汁は1日1杯にしたり、ラーメンなどの麺類の汁は飲まないようにする。
・醤油やソースなどの調味料はなるべく少なく
素材の味を楽しみながら食事をする、または調理の時点で下味をしっかり付けるなどして工夫する。
そのほかには、香味野菜(わさび、しょうが、ニンニクなど)や香辛料(こしょう、カラシ、山椒など)酸味(レモン、カボス、お酢など)などで補うようにする。
・お漬物や佃煮類を控える
もともと塩分が多いこれらを多く摂らないようにする。
・肉や魚の加工食品を控える
これらも塩分を多く含むものが多いです。買われる際は成分表示表で食塩相当量を確認するようにしましょう。
普段の食事は上記の点に気をつけていただきたいのですが、そのほかにもいくつか注意していただきたい点があります。一つは間食です。高血圧の方で頻繁に間食する方もおられるかもしれません。そんな方は間食を見直してみてください。もしポテチなどの塩分の多いお菓子などを間食している場合は、それをやめてカリウムを豊富に含むドライフルーツなんかに変えてみるのがいいと思います。
お酒を飲まれる方は飲酒も控えるようにしてください。たくさんのお酒を習慣的に飲み続けると高血圧のリスクが高まってしまうのでお酒の量や頻度を減らしましょう。
食事以外で重要になってくるのが運動です。適度な運動を習慣化することで血圧を安定させることが可能です。運動と言っても難しいことは必要なくAさんと同じようにウォーキングで充分です。しかし、さすがに5分10分の短い時間では効果は薄いので30分程度を目安に少しだけ早足で歩いていただければオッケーです。
いきなり30分はキツそう、という方はもちろん短い時間からはじめてもらって大丈夫です。体が慣れてきたら少しずつ時間を伸ばしていきましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。血圧を安定させればもしかすると肩こりも楽になる方がおられるかもしれません。肩こりがない方でも高血圧を放置しておくのはあらゆる病気のリスクが高まるのでよくありません。運動を取り入れ食事に注意すればほとんどの場合が予防可能です。
ご自身の健康のためにも食事や運動に気をつけて高血圧にならない生活習慣を目指しましょう。
(監修:柔道整復師 山下 暢士)
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