こんにちは、大阪市中央区谷町六丁目にあるヤマシタ整骨院院長の山下です。
今回は前回に続きモートン病について書いております。
・長時間歩くと足指や足指の付け根が痛くなってくる
・ハイヒールを履いての立ち仕事なのに足の指が痛くて仕事どころではない
・仕事柄、つま先立ちでしゃがむことが多いがその度に起こる痛みが辛い
足の指や足指の付け根だけでなく酷くなってくると、すねやふくらはぎまで痛くなることもあるモートン病。
痛みのある足裏をマッサージすると良くなるかも、とお考えの方もおられるかと思います。
そのような方に向けて書いておりますのでぜひ最後までご覧ください。
ハイヒールを履いたりつま先立ちになると足の指や足指の付け根が痛い！モートン病とは
モートン病とは？
モートン病とは足指や足指の付け根にしびれや痛み、灼熱感が現れる疾患です。痛みやしびれは足指に向かう神経が障害されることで起こります。
詳しくは前回のブログにありますので、ご興味のある方はそちらも併せてご覧ください。
モートン病で足指が痛い40代女性 セルフマッサージで症状悪化！？
ハイヒールでの立ち仕事でモートン病に
当院に来られた患者さまの例をご紹介させていただきます。
バックやアパレルの販売のお仕事をされている40代の女性患者のSさん。制服着用で足元はハイヒール、そのような格好で日々店頭に立たれています。
ですが、店頭に立つようになったのは当院に来られる3ヶ月ほど前からだそうです。それまでは内勤でデスクワークが主だったのですが人事の関係で急遽、店長の代わりのようなお仕事をしなければいけないことになりました。
随分前には店頭での販売業務をされていたことがあるとのことですが、その時は今とは違う系列の店舗だったこともあり制服もなければハイヒールを履くこともなかったようです。
そんな方が久しぶりの立ち仕事で、しかもハイヒールを履いてとなると足が痛くなるのも無理はありません。
店頭に立ちだして2ヶ月ほどで足指が痛くなり
実際に足指が痛くなりだしたのは店頭に出だして2ヶ月くらいした頃で、しばらくは特になにもせず放置していたとのこと。
しかし、良くなる気配はなく時は経ち同僚に相談する中で「足を温めたりマッサージとかしてみたら。」と言われたのをきっかけにマッサージを自己流でされたそうです。
どのようにマッサージをされていたのかを伺うと、足指の付け根や足指といった痛めている箇所を直接モロにマッサージしておられたようです。
それを何日か続けているうちに逆に痛みが増してきたようにお感じになり、マッサージすることはやめられました。
同僚の勧めで整骨院へ
その後、当院に来られることになるのですがなぜ病院ではなく整骨院なのかというと、後輩で同じモートン病になったことのある方がおられたらしく、その方が整骨院で施術を受けて良くなったというお話を聞かれたそうです。
それで、自宅近くで整骨院を探されていたところ当院を見つけてくださったようです。
Sさんの初来院時、問診にて細かくお話をお伺いしその後、検査を行ったところやはりモートン病の可能性が高いことがわかりました。
検査をしてわかりましたが、Sさんは足首が硬く若干の外反母趾がある状態。足首の硬さや足指の変形があるうえにハイヒールでの立ち仕事となると、モートン病になりやすいのも納得です。
施術のテーマは『足指や付け根に負担のかかりにくい足にしよう！』ということで、外反母趾はもちろんのこと足首の硬さの改善や足の正常な形（足のアーチ）を取り戻せるように調整を行っていきました。
また、Sさんがご自宅でできる足の運動やストレッチをお伝えし、それを実践していただきつつ計画的に施術を重ねていきました。
結果的には、初来院から2ヶ月ほどでほとんど痛みなくお仕事ができるようになりました。
比較的早期に改善されたのは、Sさんの頑張りはもちろんのことヒールの低いものへの変更など可能な範囲でご対応いただけたおかげだと思います。
また、幸いなことに今後近いうちに内勤に戻れそうなんだとか。そうなったらなったで肩や首がつらいので整体をお願いすると思います、とのことでした。
モートン病で足をマッサージする際の注意点とは
痛みのある箇所をマッサージするのはNG
まず始めにお伝えしておきたいのは、“痛みやしびれのある場所自体をマッサージする“、これはやらないようにしていただきたいです。
心情的にはどうしても痛いところをマッサージしたいお気持ちはわかります。
ですが、痛いところをグリグリと押したり強くマッサージすることで炎症を引き起こし、かえって症状を悪化させかねません。
マッサージを行うなら痛くない箇所、土踏まずなど足指の付け根より下部分（かかと方向）をやるようにしましょう。
モートン病のマッサージのやり方
硬くなった足裏の筋肉や筋膜をほぐすのと同時に足のアーチを作るようにしてマッサージを行いましょう。
・マッサージしやすい体勢になります。
・左足をやる場合、右手で足指を覆うようにつかみ、足の甲を伸ばすように丸めます。
・上の状態をキープしつつ、親指を使ってアーチを作るようなイメージで押します。
・下（かかと）から上（足指）に向かって押していきますが、上は痛い箇所まで行かずにその手前で止めるようにしてください。
・かかとを起点に縦に3方向（親指に向かって・中指に向かって・小指に向かって）、それを10回ずつ行ってください。
最後に
いかがだったでしょうか。足指や付け根が痛くなったりしびれたりするモートン病。
モートン病にかかわらず足にトラブルがあると動くことが嫌になってしまいますよね。
それでも、仕事だから行かなければいけないし、下手すると痛みをかばって他のところが痛くなってきたり体のバランスがおかしくなったりする可能性も大いにあります。
そうならないようにするためにも、早期に医療機関を受診されることをお勧めいたします。モートン病自体も痛み出してからすぐに施術するほうが早く改善します。
今回のブログを読まれ、「やっぱり私、モートン病かも。」とお思いの方は、放っておかずにお早めに医療機関を受診するようにしてください。
もちろん当院でもモートン病の施術を行っておりますのでご相談いただければと思います。
（監修：柔道整復師 山下 暢士）
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