こんにちは、大阪市中央区谷町六丁目にあるヤマシタ整骨院院長の山下です。
今回も前回、前々回に引き続き鵞足炎について書いていきたいと思います。(前回の記事はこちらから)(前々回はこちら)
病名に『炎』とついていますし、実際に炎症が鵞足部で起こることから痛み止めのお薬を飲まれる方もおられます。
また当院の患者さまからも、「これって(鵞足炎)ロキソニンとか飲んでもいいんですか?」「痛み止めって効きますか?」といったようなご質問をいただくことがあります。
同じような疑問をお持ちの方がおられましたら、ぜひ最後までお読みいただけましたら幸いです。
鵞足炎とは?
鵞足炎とは、膝の内側にある「鵞足(がそく)」と呼ばれる腱の付け根部分に炎症が起こる疾患です。
鵞足には3つの筋肉(縫工筋・薄筋・半腱様筋)が集まり、膝を安定させる役割があります。
ランニングや階段の上り下り、膝の使いすぎによって摩擦や負担がかかり、炎症や痛みが出やすくなります。
なぜ痛み止め(ロキソニン)が効かないことがあるのか?
痛み止め(ロキソニンなどのNSAIDs)は炎症を抑える薬です。しかし鵞足炎では、以下のような理由で効きにくいことがあります。
•原因そのものが解決していない
例えロキソニンで炎症が抑えられたとしても、そもそも鵞足部への過度な負担が減らせず使いすぎてしまった場合、再度炎症が起こってしまうことになります。
なので、この場合は薬が効いていないのではなく効いてはいるけど、それを上回るくらいに使っていたり効果が切れると痛みを感じる、といった具合です。
他のパターンとしては、結果として鵞足炎になっているものの、そうなっている本当の原因が単純に膝への負荷が多いだけではない場合です。
こちらも例え話をすると、昔からの体の使い方のクセがある方がおられるとします。
そこからくる重心の偏りがある状態で長らくお仕事や日常生活を続けることによって、片方の膝の内側に過度な負担がかかり、結果として鵞足炎を発症したとすると、そもそもの体の使い方を変えて重心の偏りをなくしていかなければいけないということになります。
•慢性化している
症状が慢性化している方はロキソニンが効かない場合があります。
これには色々と考えられますが、普段から痛み止めを常用しておられる方であれば耐性ができて効きにくくなっていることも考えられます。
また、人によってそもそも痛み止めが効きやすい効きにくいといった、体質的な問題も関係してきます。
•炎症以外の要素が痛みを強めている
炎症による痛みではなく神経の損傷による神経痛の場合だと痛み止めの効果が得られないことが多いです。
痛み止め(ロキソニン)が効かない場合の対処法
1. 安静とアイシング
痛みが強い時期は、運動を控えてしっかりと休養を取るようにしてください。
運動後や痛みが強い時は 10〜15分のアイシング が有効です。
2. ストレッチと柔軟性の改善
内もも(内転筋)、太もも前(大腿四頭筋)、もも裏(ハムストリングス)を伸ばすようにしましょう。
これらの筋肉や腱の硬さが和らぐと摩擦が減り、炎症の再発予防になります。
3. 温熱療法
炎症のピークを過ぎたら、そこから先は温めて血流を促すようにしましょう。
入浴や温熱シート、カイロなどを使用するのが効果的です。
4. テーピングやサポーター
膝の内側にかかる負担を軽減させる目的でテーピングやサポーターを使用するのはアリです。
スポーツやお仕事などの活動時に使用するといいです。
5. 姿勢・フォームの見直し
ランニングフォームや歩き方に原因がある場合も多いので、足の着地や靴の選び方を変えるだけでも改善につながることがあります。
しかしここに関しては、ご自身だけで悪い部分に気づき修正や改善するというのはなかなか難しいかと思いますので、専門家にご相談いただくのがベストです。
6. 専門家への相談
上記の姿勢やフォームの見直しもそうですが、信頼のおける専門家に診てもらうことが改善への一番の近道です。
症状が長引く場合は、整形外科や整骨院、治療院を受診するようにしてみてください。
鵞足炎を放置するとどうなる?
鵞足炎を放置しても何もいいことはありません。痛みが長引き慢性化し、お仕事や日常生活に支障をきたすようになってしまいます。
それだけではなく、競技的、趣味的に関係なくランニングやスポーツ復帰が遅れることにも繋がります。
膝関節に余計な負担がかかる時間が長くなるということですから、他の障害(変形性膝関節症など)につながる可能性も十分に考えらます。
最後に
いかがだったでしょうか。ロキソニンが効かないからといって「治らない」と諦める必要はありません。
鵞足炎は状態や程度にもよりますが、 休養・ストレッチ・姿勢改善 といったセルフケアで回復を目指せる症状です。
なので、ある程度の期間ご自身でできるセルフケアを行っても良くならないとお感じになられたら、迷わずに病院や治療院を受診するようにしてください。
(監修:柔道整復師 山下 暢気)
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