こんにちは、大阪市中央区谷町六丁目にあるヤマシタ整骨院院長の山下です。
今回はモートン病に対するテーピングの方法についてのブログとなります。
モートン病で足指や付け根が痛くても、外せない仕事やプライベートの用事で長時間の歩行や立ちっぱなしにならなければいけないこともあるかと思います。
足に優しい靴を履いたり、極力足を休ませるようにしてもそれだけでは不安という方もおられるのではないでしょうか。
そこで、不安解消の一助となるのがテーピングです。
テーピングなんて貼られたことはあっても、自分で貼ったことなんてない、そんな方でも簡単にできるやり方をご紹介いたします。
モートン病による足指や付け根の痛みやしびれにお困りで、ご自身でテーピングを貼って足への負担を減らしたい、とお考えの方はぜひ最後までご覧ください。
モートン病とは
モートン病とは足指や足指の付け根にしびれや痛み、灼熱感が現れる疾患です。痛みやしびれは足指に向かう神経が障害されることで起こります。
詳しくは以前のブログにありますので、ご興味のある方はそちらも併せてご覧ください。
モートン病の足にテーピングを貼る意義とは
足の横アーチが崩れ開張足になることでモートン病に
モートン病は足の構造が正常な状態から逸脱することで引き起こされます。
具体的には足の前側・前足部(つま先方向)がべちゃっと横に広がってしまうことを指します。
このような足のことを開張足と言い、足の横アーチが崩れた状態です。
聞き慣れない言葉だと思いますが、扁平足や甲高の足というのは聞き覚えがある方もおられるかもしれません。
扁平足や甲高の足、これらは開張足を含め本来の足の構造から逸脱している足ということになるわけです。
今回はテーマと外れるので扁平足や甲高足については細かく触れませんが、とにかく開張足はモートン病になる要因の一つとなります。
開張足になる原因は?
主な原因は靴にあると考えられます。どんな靴が開張足になりやすいかというとハイヒールです。
ヒールの高い靴だと、スニーカーなどと違ってかかと部分が不安定になります。
ピンヒールなんかで想像してみると履いたことのない僕でもかかとが不安定なのは容易に想像できます。
かかとが不安定なので必然的に前足部(足の前の方、つま先側)に荷重を頼ることになります。
前足部でバランスを取ろうとすると余計な力も入るし、うしろ方向(かかと側)から前足部に向けて重心が移動する関係でグーっと圧がかかり、結果的に横アーチが崩れ開張足になってしまうのです。
開張足とモートン病の関係
開張足は前足部がべちゃっと広がってしまっているわけですが、それに伴い足指に向かう神経の通り道も崩れてしまい、神経が圧迫されたり引き伸ばされることで指にしびれや痛みが起こるのです。
イメージがわかない方はちくわとマロニーちゃんを思い浮かべてください。
1センチ幅のちくわが前足部の神経の通り道でマロニーが神経とします。マロニーを通したちくわを真上から指でグっと押すとちくわの元の形がつぶれてマロニーは圧迫されますよね。
このちくわとマロニーの状態が、足指に向かう神経の通り道と障害されている神経の関係なのです。
モートン病に対するテーピングの方法
先述した内容からもお分かりのとおり、開張足をなんとかしてやることができれば痛みやしびれが楽になる可能性が高いということになります。
まず、ハサミと薬局やドラッグストアで売っているキネシオテープというものを用意してください。テープ幅は5センチのもので結構です。
15センチの長さで切り、それを2枚使います。
貼った後に剥がれにくくするために、四角をそれぞれ丸くカットしておきましょう。
ここまでが前準備です。
①テープの台紙を少し剥がして親指の付け根に貼ります。
②台紙を全部剥がしてテープを少し引っ張りながら小指の付け根方向に持っていき貼ります。
③小指側にきたら引っ張るのをやめてテープの端を置くように貼りしっかりと押さえます。
④2枚目は1枚目のすぐ下(かかと側)に配置し甲側に少しかかるようにスタートして同じ要領で貼ります。
お仕事前やお出かけ前に貼った場合、帰ってきたら剥がすようにしてください。
長時間貼ったままだと皮膚がかぶれてしまう恐れがあります。
また、毎日のように貼るのも皮膚への負担が大きいので控えるようにしていただいたほうが無難です。
ご自身の皮膚の状態を確認しながら貼るようお願いします。
最後に
いかがだったでしょうか。足の横アーチが崩れ開張足になることで起こるモートン病。
ハイヒールを履かれる方に本当に多いです。
モートン病の症状がひどくなるとオシャレは我慢などとは言ってられません。
靴を変更していただくことが可能であればぜひそうしていただきたいです。
また、あわせて今回ご紹介いたしましたテーピングをお試しいただくことで少しでも横アーチが戻ってくれば嬉しく思います。
テーピングに加え以前のブログでご紹介したマッサージやストレッチ、足の運動を続けても、なかなか良くならないという方は当院までご相談くださいませ。
(監修:柔道整復師 山下 暢士)
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