脚の付け根の外側が痛く腰痛もある その原因は?

こんにちは。大阪市中央区谷町六丁目にあります、ヤマシタ整骨院院長の山下です。

 

今回は腰痛がありさらには脚の付け根まで痛い、ダルさがある、といった場合について書いております。

 

当院に来られる方も腰痛と同時に脚の付け根の痛みを訴えられる方が割といらっしゃるので、同じような症状にお困りの方はぜひ最後までお読みいただけましたら幸いです。

 

脚の付け根の外側の痛みやダルさと腰痛は関係しているのか

脚の付け根 具体的にはどの部分

結論から言いますと、脚の付け根の外側は股関節となります。その部分の痛みやダルさで受診される方の中には「太ももの外側の上のほう」とか「お尻の外側」などと表現される方もおられます。

 

股関節は骨盤と太ももの骨とで構成されており、下半身と骨盤をつないでいる大きな関節で、体重を支えるのに重要な役割を担っています。体重を支えるということは大きな負荷が関節にかかるので、それを軽減するために関節面には軟骨があります。軟骨があることで、衝撃を和らげるクッションの役割をするとともに、関節が滑らかに動くようになっています。

股関節を骨だけで見ると骨盤側のくぼみに太ももの骨の頭部分がはまっている状態です。例えるなら、お椀にボールを当てがったような形なので、不安定な関節です。なので、その不安定さをいくつもの筋肉や靭帯で覆って安定させているといった形になります。

 

関節の不安定さは逆に自由度の高い関節と言えます。ですから、肘や膝のように一方向の曲げ伸ばししかできないわけではなく、グルグルと色んな方向に動かすことができるのが股関節の特徴です。

 

 

 

脚の付け根の外側 痛みやダルさの原因は

脚の付け根は股関節なわけですが、では実際に痛みやダルさはどこから来ているのでしょうか。

 

多くの場合、股関節の変形がもとで痛みやダルさを感じておられる方がいらっしゃいます。いわゆる変形性股関節症です。

変形性股関節症とは、関節の軟骨がすり減り太ももの骨の先端や骨盤の受けの部分が潰れて変形してしまう病気で、中年以降の女性に多くみられます。

 

では、なぜ変形性股関節症になるのかというと、いくつかの要因が考えられます。

 

一つは、臼蓋形成不全(きゅうがいけいせいふぜん)といって、骨盤側のお椀状の受けの部分が浅く股関節にかかってくる衝撃を狭い範囲で受け止めることになり、結果として関節の軟骨がすり減りやすくなってしまいます。

 

ほかには、重量物を持つようなお仕事をされていたり、股関節を大きく動かすような激しいスポーツを長年続けておられる方は股関節にかかる負担が大きいので、変形性股関節症になるリスクが高まると言えます。

 

 

変形性股関節症で腰が痛くなる

股関節の変形が進むと、徐々に股関節周りの筋肉にも影響が出てきます。筋肉は硬くこわばって動きが悪くなってきます。股関節の動きが悪くなり動かせる範囲が狭まってくると、背骨や骨盤の動きでかばうようになるのです。

 

その結果、股関節の代償運動で腰骨の反り具合が強くなったり腰周辺の筋肉の負担が多くなり腰が痛くなってくることが考えられます。

 

 

腰痛に加え脚の付け根の外側まで痛い50代女性

ご主人に促されて当院へ

腰と左脚の付け根外側の痛みを訴えられて来院された50代女性の患者さまAさん。もともとAさんのご主人が当院の患者さまで、ご自宅で事あるごとに痛いと言う奥様を見かねて来院を促されたようです。

 

初診時の問診にて詳しくお話を伺うと、来院される2週間ほど前から脚の付け根の外側の痛みを感じるようになったそうです。Aさんはもともと軽い腰痛もあったそうなんですが、脚の付け根が痛くなってからは腰痛の度合いもキツくなっているとのことでした。

 

何か脚の付け根の外側が痛くなるような出来事があったのかを伺うと特に思い当たる節はなく、気がついた時には痛くなっていたそうです。イスから立ち上がるときや歩き出しなど、ふとした時に痛みが出るとのことでした。

 

そのほかにも問診で細かにお話を伺い、そのあとに検査を行いました。問診の時点で大方予想はできていましたが、検査の結果も併せてAさんの左脚の付け根外側の痛みは変形性股関節症の可能性が高かったです。それに伴って股関節の痛み、動きの悪さをかばうことで腰痛もひどくなっているようでした。

 

病院での診断はやっぱり変形性股関節症

可能性が高いといっても整骨院では当然病院のように画像診断ができるわけではありません。なので、Aさんには確実な診断が欲しいのであれば整形外科に行っていただければ、というお話はさせていただきました。それと同時にもし病院に行って変形性股関節症と診断されたあとの整形外科での治療やリハビリのだいたいの流れ、当院での変形性股関節症に対する考えや治療計画の両方をお伝えしました。

 

その結果、Aさんが選ばれたのは整形外科で診断をしてもらい治療は当院で行うというものでした。当院初診の翌日に整形外科に行かれましたが、やはり変形性股関節症との診断でした。整形でもらってこられていた画像を拝見しましたが、それなりに軟骨がすり減っている状態でした。とはいえ、変形はまだ初期の段階なので少しでも進行させないように施術を行なっていくというお話をさせたいただきました。

 

 

施術後は動きが良くなり痛みも軽減

話は前後しますが、整形外科に行かれる前日の当院初診時に問診と検査で終えたのではなく、しっかりと施術まで行いました。

 

施術前のお体の状態としては、腰やお尻、左股関節周辺の筋肉はこわばっており、股関節に関しては左右で動きの範囲も全然違いました。かばっている腰も前屈がかなりつらい様子。

 

施術としては、整体と手技にて筋肉をゆるめ股関節と骨盤の状態を整えていきました。ベッドで体勢を変えたり、そもそも上向きで寝ること自体腰がしんどいということで、なるべく体に負担が少なくかつ短時間で終えられるように行なっていきました。

 

初回の施術が終わり、再度体を動かしていただきましたがイスからの立ち上がりの際の痛みもかなり軽減し、歩きやすくもなったと喜んでおられました。そのほかにも股関節、腰ともに動きが良くなったことも驚かれていました。

 

 

変形性股関節症でも痛みなく過ごしていただくために

変形性股関節症で脚の付け根が痛い、または腰が痛い方みなさんがAさんと同じように1回目で大きな変化が出るとは限りません。当然、その方の変形の進み具合やご年齢、筋力・筋量の差や生活習慣などあらゆる要素によって改善の仕方は違ってきます。しかし、よほど変形が進んでいない限り股関節や腰の痛みを取り除くことは可能だと考えています。

 

Aさんに関しては約2ヶ月に渡る4回の施術で股関節痛はなくなりました。股関節痛とともにひどくなった腰痛も4回の施術が終わった時点でかなり良くなっていましたが、まだ少し不安な点があったので引き続き治療計画を立てて通院していただきました。現在は、定期的に股関節の状態確認とメンテナンスを行なうべく来院していただいております。

 

 

脚の付け根が痛くなる病気

変形性股関節症以外で股関節が痛くなる疾患

・大腿骨頭壊死症

・石灰沈着性股関節炎

・関節リウマチ

・大腿骨寛骨臼インピンジメント

・股関節周囲炎

 

ここで、それぞれの疾患についての詳しい説明は割愛いたしますが、これらの疾患があることによって股関節に痛みが出るでしょう。

 

もし、股関節に急激に強い痛みが出現したり、歩けないほど痛い場合はすぐに病院に行くようにしてください。

 

 

まとめ

いかがだったでしょうか。脚の付け根外側の痛みがある場合、全てが変形性股関節症というわけではありません。しかし、実際に40代以降の女性に多い疾患ですから、年齢や性別が当てはまり股関節に痛みがある場合は変形性股関節症を疑ってみるべきかもしれません。

 

なんとなく股関節に違和感やダルさがあったり、動き出しの時に痛みが出るようであれば、放っておかずに信頼できる医療機関を受診していただければと思います。

 

(監修:柔道整復師 山下 暢士)


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