朝起きたら手の指が強張って開きにくい これってばね指? ばね指になりやすい人とその原因

こんにちは、大阪市中央区谷町六丁目にあるヤマシタ整骨院院長の山下です。

今回はばね指についてのブログとなります。

 

「日中はそうでもないけど朝に指の強張りがある」

「指を伸ばそうとすると痛くて伸びにくい」

「もう片方の手で指を伸ばそうとするとバネみたいにパンっと跳ね上がる」

 

手の使いすぎやホルモンバランスなど、様々な要因により起こり得るばね指。

 

手を使う際に痛かったり、曲げ伸ばしが不自由だと日常生活が不便になってしまいます。

 

そのような可能性のあるばね指はなぜ、どのようにして起こるのかをお伝えできればと思います。

 

ばね指で指の痛みや開きにくさにお困りの方は、ぜひ最後までご覧ください。

 

 

ばね指とは

指には手のひら側に曲げ伸ばしを行うための腱があります。

 

その腱は指先から付け根まで、腱鞘という鞘(さや)の中を通っています。

 

鞘といっても刀の鞘のように筒状になっているわけではなく、腱が浮き上がってこないように抑えるためのバンドみたいなものです。

 

イメージ的には指の骨にベルトループ(腱鞘)が付いていて、そこに腱が通っている感じです。

 

この手の構造のおかげで、指の曲げ伸ばしがスムーズに行えるのです。

 

ですが、何らかの要因で腱と腱鞘の間で炎症が起こり指の動きのスムーズさが失われるのがばね指です。

 

手首の“腱鞘炎”は聞き覚えがあるかと思いますが、ばね指はいわば指の腱鞘炎と言えます。

 

なぜばね指と言うのかというと、指を伸ばす際、炎症が起こり腱の滑走が悪い箇所を過ぎた時に、弾発するように急にパンッと指が伸びるばね現象が起こることがあるからです。

 

そのことから、弾発指とも言います。

 

 

ばね指ではどんな症状がみられるのか

・指の動きが制限される

曲げ伸ばしの途中で引っかかる感じがする。スムーズに曲げ伸ばしできない。

 

・痛み

指の付け根に痛みや腫れ、熱感を感じる。朝方に強く感じることが多い。

 

・ばね現象

引っかかったところから指を伸ばす際に、縮めたばねが伸びるときのようになる。

 

 

ばね指になりやすい人とその原因

・手をよく使う人

手はみなさんよく使うとは思いますが、より酷使する方がなりやすい傾向にあります。

 

スポーツでは、クライミングやボルダリング、テニスやバドミントンなどです。

 

職業でいえば、マウス操作が多いPC仕事や美容師さん、工具を使う職人さん、指を細かく動かすミュージシャン(ギタリストやピアニスト)などです。

 

このようにスポーツやお仕事で指を酷使される方は、オーバーユース、使いすぎによって腱や腱鞘が肥大・肥厚し炎症が起こりやすくなります。

 

 

・更年期・妊娠・出産後の女性

妊娠中に手首の腱鞘炎を経験された方もおられるのではないでしょうか。

 

ばね指も同じ理由で起こります。その理由というのが、ホルモンバランスの変化です。

 

女性ホルモンであるプロゲステロンは、働きの一つに腱鞘を収縮させるというものがあります。

 

また、更年期ではエストロゲンという女性ホルモンが減少します。これが減少することで腱鞘や腱の周りを滑らかに保つ働きが低下してしまいます。

 

ホルモンバランスが変化することで、腱の通り道である腱鞘が狭くなったり通る際の滑らかさが低下することでその部分に炎症が起こりやすくなるということです。

 

 

ばね指になりやすい指

なりやすい指は親指、中指、薬指と言われています。ですが、他の指もなる可能性はあります。

 

 

最後に

いかがだったでしょうか。

 

手をよく使う方やホルモンバランスの変化によって起こりやすくなるばね指。

 

重症化すると、指を握ったまま戻せない、また伸ばした指を曲げられない、とかなり大変なことになってしまいます。

 

なので、朝のちょっとした強張りだからといって放っておくのは適策とはいえません。

 

そのような段階から早期に対策することで、進行を食い止めることができます。

 

もしかしてばね指かな?と思われる方はお早めに信頼できる医療機関を受診されることをお勧めします。

 

もちろん当院でもばね指の施術を行なっていますので、朝の強張り、曲げ伸ばしが痛い、しにくいという方は一度ご相談ください。

 

(監修:柔道整復師 山下 暢士)


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